欅坂46、サイレントマジョリティーの歌詞の意味が深い気がする

公開日: : 最終更新日:2016/12/12 欅坂46分析

      

アイドルソングにしては強烈なインパクトが・・・

最近何かと話題になっていたんで、先日彼女らのデビュー曲である「サイレントマジョリティー」を聞いてみました。


サイレントマジョリティー (Type-A CD+DVD) [ 欅坂46 ]

第一印象は、

 

「え?これって本当に秋元さんが歌詞書いたの?」

 

アイドルを詳しくない私でも、この曲の歌詞が今までの秋元さん路線から大きく外れているなーという印象があったので、ファンの方々はさぞインパクトがあったのかと思われ。
エガちゃんがスーツを着てるくらいの衝撃w

それに楽曲自体にも力強さがあるし、歌詞と相まってかなりの完成度の高さを感じますしね。
黒でも白でもない、まるで曇り空なような印象を受ける曲なので、いい意味でアイドルっぽくない!

そんなサイレントマジョリティーの歌詞に少し思うところがあるので、無駄に深読みしてみたいと思います。
あんまりアイドル云々関係ないので面白くないかもしれませんが、暇だったら読んでみてくださいw

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サイレントマジョリティーはイメージ型

この曲の歌詞をより深く理解するには、サイレントマジョリティーが生まれた経緯を知る必要があります。

曲の中に「どこかの国の大統領が言っていた」という歌詞がありますが、この大統領はアメリカのニクソン大統領のことです。

ニクソンといえば金本位制の崩壊、変動相場制を本格化させた人物。
現代の為替の礎を築いた人物と言っても過言ではない人ですね。

そんなニクソン大統領は、隠れた偉大なリーダーとも呼ばれているんですよ。(隠れてないかも
その理由は、彼の巧みな演説にあるといわれてます。
興味深いですねー。

実はニクソン大統領の演説には「比喩表現」が多く使われており、観衆の印象に残る名演説が多かったとされています。

例えば、

「助ける」ではなく「手を貸す」
「働く」ではなく「汗をかく」
「疲れる」ではなく「膝が笑う」などの表現ですね。

つまり、ニクソン自身がお堅い言葉ではなく、イメージで伝えることに長けていたわけです。
これはちゃんとした統計調査で証明された事実なんですよー。

そのニクソン大統領がベトナム戦争に反対する声が少なかった事を皮肉った時の言葉が「サイレントマジョリティー」です。
直訳すると「静かな多数派」ってとこですね。

要は、言いたいことがあるなら言えば?ってこと。

それらの抽象的なニクソン語を秋元さんなりに具体的に解釈し、かつ現代っぽくした歌詞が今回の曲というわけです。

ちなみにマジョリティーの反対はマイノリティー。
少数派って意味です。

前置き長すぎましたね。
本題いきます。

やりたいことをやれ!とは少し違う気がする

「やりたいことをやれ」というメッセージ性が強いという意見もあるようですが、個人的にこれはしっくりきません。
もしそのような視点から見るとしたら、「やるべきことをやれ」というメッセージの方が適当な感じがします。

というのも、Noと声を上げることはその人にとって「やりたいこと」だとは限らないから。

多くの人が賛成している意見に「No」と声を上げるのはとても勇気がいることですし、できれば避けたい。
つまり、「やりたくないこと」ですよね。

ですが、自分の将来を決めるために「やりたくないことをやらなければならない」瞬間は往々にして訪れます。

例えば、会社の上司が明らかに間違った方針を打ち出し、その間違った方針のせいで会社が多大な不利益を被る可能性があることに気がついたとします。

とはいえ、相手は会社の上司。
その方針に反対するのは怖いですよね。
いわば「言いたくないこと」と言えますわな。

だけど誰かが方向修正をしなくちゃいけない。
そうしないと会社が潰れちゃうから。
つまり、「言いたくないけど言わなくちゃいけない」というわけです。

このことからも「やりたいことをやる」ではなく、「やりたくないけどやる」もしくは「やるべきことをやる」と解釈した方が適当だと言えると思うんですよね。

最終的には人と違う道であったとしても・・・。

日本は豊かになりすぎてしまった

というわけで、この曲の歌詞には一貫して「人と違う事を恐れるな」というメッセージ性が込められている感じがするんですよね。

そして、それらは曲中で「行動しなければNoと伝わらない」、「夢を追いかける」、「誰もいない道を進んで行く」などのメッセージに変換されてますね。

ただ、

現代の日本では人と違う道は限られており、また狭き門だと言わざるを得ない状況だと感じます。
例えば、ひと昔前と比べて事業が成功する確率は格段に下がっていますし、ニッチ市場と呼ばれる分野は限りなく少なくなってきていますよね。

つい先日、80歳の現役社長さんとお話しする機会があったのですが、そこでこのような事を言われました。

「昔何かやれば当たった時代だったし、もし事業に失敗しても土地を売れば十分生活できた。だけど今の時代は事業が多くなりすぎて生き残りが大変だよなー」

現役の社長さんでもそう感じる時代なんですよ。

もちろん全ての事業に言えるわけではありませが、それでも圧倒的に選択肢が狭くなっている感は否めませんよね。
豊かになりすぎた弊害ですね。

ですが、このような「無理だよねー」という意見こそ、人と違う道を恐れていると言えるわけです。

自分で言った事を自分で否定してしまいましたが、結局サイレントマジョリティーから抜け出すためには、行動する勇気を持たなければいけないということですね。

これは結構真理に近いと思います。

個性が潰される時代?

とはいえ、行動する勇気を持つことはとても勇気がいります。
それはなぜか?

私が考えるに、個性が間違った解釈をされ、正しい意見が理解されないことが原因だと思うんです。

この曲の冒頭に、「似たような服を着て、似たような表情で、群れの中に紛れるように歩いている(疑わずに)」という一文があります。

これって言い換えると、個性がないってことですよね。
裏を返せば、業界の中で強い個性を出すと淘汰されてしまうとも捉えられますね。
そしてこれ、すごく思い当たる人がいるんですよね。

それは、元プロサッカー選手の中田英寿さん。

サッカー経験者ならわかると思いますが、彼の自己主張の強さは、謙遜することを重んじる日本文化の中にあってかなりの異端でした。
まるで、一方的にしゃべる保険屋の営業おばちゃん状態。

そして晩年は自分の主張が周りに理解されないことに苦しんでいましたね。

これすごく問題だと思うんですよ。

日本人って個性と言われると「面白い」や「変わってる人」をイメージする人が多いと思うんですが、自分の意見をちゃんと主張することも立派な個性であり、理解されるべきなんですよね。

協調性を乱すことと、自分の意見を主張することは分けて考えるべきなんですよね。

すでに大人たちに支配されている

そして、個性が理解されない要因として、「大人たちの支配」が挙げられます。
と言っても、直接的に大人たちが子供を支配下に収めているわけではなく、文化全体がその傾向にあるということなんですけどね。

世の中の論調って「進学校に入り、一流大学を出て、大企業に就職して立派な大人になる」
この考えが当たり前のようにまかり通る世の中でしょ?

そんなことはない!っていう人がいたとしても、どこか潜在意識の中で劣等感を抱いてると思うんですね。
と言っても低学歴の人を蔑んでいるわけではなく、単に学生時代の努力の差が今になって顕在化してきたねーってだけの話。

実際私もたいした学歴ないですし、有名企業で働いてる人はかっこいいなーって思いますもん。
学生の時ちゃんと勉強しておけばよかったなーって。

ただ、

高校、大学、そして企業は誰かが作ったものであり、自分たちにも作れる可能性があるという指導をしない教育体制に疑問を感じるわけです。

資本主義の中で、資本家は支配者層、労働者は奴隷なわけですよね?
そして誰しもが奴隷にはなりたくないはずなのに、今の社会はそれが普通になっちゃってるんですよ。

初等教育の段階から暗に「将来かっこいい奴隷になれるように今頑張るのよ!」って言われてるのと同じじゃんって。

支配者と奴隷という関係をうまい具合に隠しながら、社長と従業員という聞こえのいい言葉にすり替えて、大人の都合のいいように解釈させてるわけです。

大企業勤めのサラリーマンはかっこいいーってね。

資本主義は奴隷と王様の現代版

先ほども言ったように、大企業に就職して定年まで勤め上げるのは一般的に成功した人生と言われますよね。
というか幼少期からそうやって教え込まれてきてるわけです。

ですが、結局は資産家という王様の手のひらで転がされているに過ぎないわけです。
それが高級奴隷なのか、低層奴隷なのかの差だけであって、搾取する側にとっては大きな違いはないわけですよ。

資本主義ですからね。
これはしょうがないですね。

第一この曲だって、現在の社会構造を痛烈に皮肉りつつ、それでも社会構造はなかなか変えられないよーってのを表現してますからね。
実際みんなで同じダンスを踊り、同じ歌を歌いながら一つの作品を作り上げているわけですし。
結局は指示をする側と受ける側の人間がいて、常に誰かに搾取されながらじゃないと社会が成り立たないんです。

ただ、問題なのはここからで、

多くの日本人は王様と奴隷の関係に気づいていないんです。

理由は至極単純で、王様が縛り付けるのに使っているのは見えない鎖だからって理由なんですよ。
これねー、目に見えてるならまだしも、見えないから厄介なんですわ。

人生の大半は企業に属して死ぬまで働くのが当たり前だと思ってるわけですよね。
それがまっとうな生き方だと盲目的に多くの人が信じている。
そしてそれは、誰かの後についていけば自分が傷つかないと知っているから。

でも、その目は死んでいませんか?

まとめ

歌詞を捩りながら書いてみましたが、気がつきましたか?

正直、この歌詞通りに行動するのは大変だと思います。
やっぱり多数派が民意なのが今の日本ですし、出る杭は必ず打たれる文化ですからね。

理想っちゃ理想ですよね。

それに自分らしく生きるために、平日は自分を押し殺して働いてるって考えもありますからね。
何かの犠牲の上に幸せが成り立っていることは事実ですから。

ただ幸いなことに、日本では何を犠牲にするかの選択肢は個人に与えられてます。
家庭なのか、お金なのか、時間なのか。
それが何なのかは誰にもわかりませんけどね。

「日本を羊の集団から狼の集団に変えなきゃいかんよ?」

最後まで読んでいただきありがとうございました!
お役に立てれば光栄です。

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