秋元康の歌詞は名言揃いで特徴的?乃木坂46の歌詞を分析!

公開日: : 最終更新日:2017/04/22 乃木坂46分析

      

秋元さんの詩は人を引きつける技術が使われている

以前サイレントマジョリティーの歌詞を分析した事をきっかけに、当方26歳にして猛烈に乃木坂46にはまっていますw
年齢的にも時期的にも、見事すぎる遅咲き。

そして私自身、のめり込んだら徹底的に深くまで追いかけるタチ。

というわけで今回は、秋元さんが作詞する曲はなぜ売れているのかを分析してみることにしました。

クッソ真面目に分析してるんであんまり面白くないかもしれませんが、良かったら最後までお付き合いください。

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正直最初は気持ち悪かった(笑

ぶっちゃけて言いますが、最初は秋元さんが書く詩に対していい印象は全くありませんでした。
というのも、20歳ソコソコの少女集団に対して50代後半のおっさんが自分の妄想を歌わせている気がしてならなかったからです。

大変失礼な言い方ですが、脳内お花畑みたいな歌詞を50代後半のおっさんが作詞して、それを自分が選んだ美少女に歌わせる。
この構図って普通に考えたら気持ち悪くないですか?(本当ゴメンなさい

それに加え、個人的にどうにも恋愛系の歌って好きになれなくって。
感情移入出来ないというか、入り込めないっていうか、共感できないというか・・。
とにかく好きになれないんです。

秋元さんの書く詩なんてその代表格みたいなもんじゃないですか。
だから余計に受け付けなかったんです。

もちろん歌詞はある程度知ってました

とはいえ、秋元さんプロデュースのグループの曲はあまりにも有名。
気持ち悪いなーと感じる程度に歌詞は知っていたわけです。

本能がシャットアウトしていただけでちゃっかり耳には残っていたんですね。

ヘビーローテション、恋するフォーチュンクッキーなどは日本を代表するアイドルソングにまで上り詰めましたから、そりゃー嫌でも耳に残りますよね。

でも認知していたとは言え毛嫌いしていたのは事実。
なんとなくアイドルソングって気が引けちゃうじゃないですか・・・。

秋元歌詞にのめり込んだきっかけ

そんな私のアイドルソングに対する偏見・イメージが一変するきっかけとなったのが欅坂46の「サイレントマジョリティー」

偶然耳にした曲でしたが、まさかアイドルがあんなゴリゴリなメッセージソングを歌うとは思わず、気がついたら歌詞の世界観に一気に引き込まれていました。

そしてどういうワケか、その興味は欅坂ではなく乃木坂46に向くというまさかの展開(笑

こんな感じでアイドルに嵌り始め、ついには“秋元さん作詞の曲を色々と読み解いてみよう!”そう思い立って始まったのがこの企画というわけです。

秋元さんの歌詞はイメージを伝える

では早速ですが、秋元さん作詞の曲がなぜ売れるのか?という表題の核心に触れたいと思います。

秋元さん作詞の曲が売れる大きな要因としては、比喩表現の量と巧みさが挙げられます。
分かりやすく言うと、イメージを伝えるのが上手いという事です。

サイレントマジョリティーの歌詞を分析した時にも書きましたが、スピーチや歌詞はどれだけ相手に情景を想像させることができるかが鍵になります。

その根拠は以下の文献により示しますので、ちょっと本の一部を抜粋します。

情景が浮かぶメタファーが効果的

統計分析により、イメージ型の言葉を使う比率が高い大統領ほど「カリスマ性が高く」、イメージ型の言葉は相手にビジョンを浸透させやすい。イメージ型の言葉は、ビビッドなので耳目を引きやすく、光景をイメージさせるので理解してもらいやすく、覚えやすく、そして聴衆の感情にも訴えやすい。

2005年に米カリフォルニア州立工科大学の3人が「リーダーシップ・クオータリー」に発表した論文では、米大統領の就任演説における「メタファー(比喩的な表現」を使う頻度に注目。初代ワシントンからビルクリントンまでの歴代36人の大統領就任演説に出てくる計12万語以上の言葉を精査した結果、「カリスマと評価される大統領の方が、就任演説でメタファーを多く使っている」傾向を確認しました。エンリッヒの研究、ミオの研究でともに一位になったのはニクソン大統領でした。
(一部省略)

参考:ビジネススクールでは学べない世界最先端の経営学  入山章栄 

この分析結果からすると、メタファーが多く使われている秋元さんの歌詞は、観衆の心情に訴えかけやすい歌詞と言えます。
すなわち、共感を得やすい歌詞だと言えるわけです。

こうなると私が秋元さん作詞の曲を聴いて抱いていた嫌悪感の源泉は、それだけ歌詞の世界観に入り込んでいたからだと言えるわけですねw

嫌だ嫌だと言いながらも、見事に秋元さんの術中に嵌っていたわけですw

ちなみに、欅坂46のデビューシングルのタイトルにもなった「サイレントマジョリティー」という言葉を世に生み出した人物は、実は両者の研究で一位になったニクソン大統領。

メタファーの関係を知ってか知らずか、秋元さんも憎い事しますね〜。

実際にはこんな感じで使われてる

ただ、メタファーメタファー言われても具体的にどの部分がメタファーに当たるのかが分かり難いと思うんです。

なので、「何度目の青空か?」を例に少し紹介したいと思います。

この曲で注目したいのは“永遠”という言葉を“短い”で修飾したり、“太陽”“滲まないで修飾したりしている箇所。

これらの言葉は本当によく考えられていると思うので、順を追って説明していきます。

“永遠”と“短い”の関係性

まず、永遠を辞書で引いてみると「いつまでも果てしなく続くこと・時間を超えて存在すること」と載っています。
つまり、永遠という概念は時間を超越するので、測定する尺度が存在しないと言えるわけです。

例を挙げて説明すれば、A地点からB地点を結ぶ線の長さを“永遠”と仮定した場合、これは論理破綻を起こします。

なぜなら、永遠の定義が「果てしなく続くこと」だから。
「果てしなく続くこと」が前提としてある以上、仮にA地点は定義できたとしても、永遠には終点がないのでB地点を定義することが不可能となり、測定する尺度を失うわけです。

で、これを換言すれば、“永遠”は広がり続ける空間を指す言葉なので長短で修飾されるべき言葉ではないって解釈できると思うんですよ。

それを敢えて長短で修飾している、その心は?

ズバリ、壮大すぎて曖昧になりがちな“永遠”という言葉の意味を、明確にイメージさせる事が目的だと言えるのではないでしょうか?

結局の所、自分が思っている以上に時は早く流れるし、時間という尺度は実は曖昧だよーという事を伝えたいんだと思いますが、それを端的・的確・自然に表現している素晴らしい歌詞だと感じます。

“太陽”と“滲まない”の関係性

次に太陽・滲まないの関係性について。

想像してみてください。
実際に涙が溢れるくらいの状況で太陽を見上げれば、太陽は滲んで見えると思いませんか?
これは太陽に限らず、どんな対象物も滲んで見えますよね。

なのにもかかわらず、「太陽は滲まない」と表現している意図はいったどこにあるのか?

これは私見ですが、「本質を見失わなければ何事も霞むことはないよ」って表現したいんだと思うんですよね。
というのも、「涙が溢れても太陽は滲まないさ」の歌詞のコーラスに「ちゃんと見れば」という歌詞が入るからなんです。

心理状況により太陽が滲んでるように見えることもあると思います。
涙のせいで太陽が滲んでいるように見える時もあると思います。

でも、太陽は何一つ変わっていない。
煌々と光を放ち続け、存在がなくなるその日まで決して滲むことはない。

つまり、自分を見失いさえしなければ何事も本質は揺るがないよーと言いたいのではないでしょうか?

追記 11/8 歌詞を徹底的に読み込んで順位をつけちゃいました!

結局秋元さんの描く世界観にはまってしまい、乃木坂46の全楽曲を聴きこんで良さげな歌詞が使われている楽曲を順位づけしちゃました(笑

参考にどうぞ〜。

乃木坂46の歌詞がいい曲を全楽曲からランキング形式にして発表してみる

乃木坂46の歌詞がいい曲を全楽曲からランキングpart2

マーケティングスキルも大きいと思う

秋元さんの書く曲が売れるのは決してメタファーや歌詞の巧みさだけが要因ではありません。

どの層に一番聴いてほしいか、アイドルソングのリスナーはどの層が最も多いのか、その層の性質はどの様なものなのか、そして、その層が求める曲は一体どの様な曲なのかをちゃんと理解している部分も大きな要因です。

モーニング娘。もそうですが、売れるアイドルに共通する事は、「ベタベタな恋愛ソングがバラードではなくポップで表現されている」ということ。

ここからは私の推察でしかないので、あくまで参考程度に読んで頂きたいんですが、まずアイドル好きという時点で恋愛系の曲が好きだという前提が存在すると思うんです。

なぜならアイドル好きには恋愛経験が少ない人が多く、擬似的に恋愛をアイドルに求める人が多いから。

もちろん根拠はありませんが、統計調査をすればそれなりに説得力のある数字が出ると思います。

で、その様な層に聞いてもらう曲なので、暗い曲で気分を鎮めるより明るい曲で気持ちを高める方が需要があると思うんですよ。
乃木坂やAKBは会いに行けるアイドルを謳ってるくらいですからなおさらです。
それにバラード系の曲はある程度経験のある人にしか理解できない部分もありますからね。

そのような面で当時のモー娘。は、恋愛要素を入れつつ比較的ポップで元気の出る曲が多かったので、恋愛初心者の男性を含め、ナウいもの好きの女性にもバカ売れしたんだと思うんです。

その流れを現代風アレンジして引き継いでいるのがAKBや乃木坂だと思うんです。

つんくさんと秋元さんの差は歌詞の差?

モー娘。以降のハロプロアイドルがパッとしないのは、おそらく歌詞と曲のマッチングに問題があるのでないでしょうか?

つんくさんは自ら作詞作曲を手掛けている人物なので、もしかしたら歌詞ありきで曲を作っているのでは?
その場合、恋愛系の歌詞はどうしてもバラードに寄ってしまうと思うんです。

一方、秋元さんグループの恋愛系楽曲は一貫してポップな印象があります。

これって怪我の巧妙じゃないですけど、結果的に作曲できないことがプラスに働いたんじゃないかなって思ってるんですよ。

曲ありきで歌詞を書くので、明るい曲に暗い歌詞を当てることも、暗い曲に明るい歌詞を当てることも、そして、明るい曲に恋愛系の歌詞を当てることも、秋元さんの匙加減一つでどうにでもなるわけです。

それが結果的に唯一無二の曲を生み出す。
で、売れる。

もちろん私の推測に過ぎませんが・・・。

ですが先ほども触れたように、アイドル音楽を聴く層はホロ苦しっとり系より、元気が出る甘酸っぱい系を求めている傾向はほぼ間違い無いと思います。

その事を鑑みれば、ニーズをバッチリ捉えられている秋元さん作詞の曲が売れるのは必然なのかなーと思ったりもするわけです。

それに私自身も一消費者目線で見て、アイドルに対して完璧な音程、ハーモニー、技術は求めていません。
やっぱり元気が出る曲を聴きたいなーって思いますね。

モー娘はシャキシャキ系、乃木坂はゆるふわ系

なんといいますか、ポップな恋愛系の歌にも種類があって、モー娘は格好良さの中に可愛さがあるシャキシャキ系、乃木坂46は可愛さの中に格好良さがあるゆるふわ系なんですよね。

でもこの違いって時代の流れを考えると結構重要な要素だと思うんです。

現代はロールキャベツだ、草食だ、ジェンダーレスなどと言われる非積極的な人が増えていますよね。
で、先ほど言った恋愛経験がない人たち、少ない人たちはこの部類に分けられると思うんです。

そして、その時代の流れにゆるふわ清楚系で売り出した乃木坂46のコンセプトがピッタリはまったのでは無いでしょうか?

逆に言えば、モー娘。全盛期の頃はシャキシャキ系が評価される時代だったので、乃木坂のようなゆるふわ系は淘汰されていたかもしれません。

時代の流れに合わせて戦略を変えていくのはとても重要なことですし、秋元さんにはそのセンスがあったということなんでしょう。

総評させていただくと、秋元さんの最大の強みは時代背景に合わせてエンドユーザーのニーズをしっかり捉え、ターゲーットに対して的確に訴求ができるという事と言えると思います。
その一つの要素として歌詞の巧妙さが挙げられるわけです。

握手券の戦略などを含め、秋元Gが売れるのは偶然ではなく必然と言っていいと思います。

もちろん実績や名前もあると思います

いろいろと分析してみましたが、元を正せば秋元さんの実績や名前で売れている部分が大きいんでしょう。
ですが、それを言ってしまうと歌詞の分析にならないの本文中では触れませんでした。

まぁ普通に考えれば「秋元康」って名前だけでかなりの価値がありますからねー。

それに作詞やネームバリューだけではなく、マーケティングスキル、アイデアにも大変優れていると思います。
会いに行けるアイドル、生誕祭、バースデーライブ、シングル毎の握手会、ドンキホーテ最上階での公演など、今までのアイドルの常識を根底から覆しました。

そして、アイデアは誰にでも出せますが、それをいち早く具現化できる秋元さんはやはり優れた人なんでしょう。

なんだかんだ言っても秋元さんはスゲーですよ。

最後に余談を

余談になりますが、乃木坂46が上り調子のいま、なぜ欅坂46を結成したのか?
それについては主に二つ理由を考えています。

一つは乃木坂の勢いに乗って秋元さんの所有する法人を強化する目的。
そしてもう一つは乃木坂46のリスクヘッジです。

乃木坂は結成して5年目を迎えています。
ということは、主要メンバーの卒業ラッシュが今後否が応でも襲ってくるわけです。

世代交代がうまくいかなかった例はAKBで実証済み。
前田敦子さんがいなくなってから明らかに勢いがなくなり、大島さんが抜けたあたりからメディアの露出はかなり減りましたよね。

で、今勢いのある乃木坂とて、同じ現象が起きないとは言えないわけです。
やはり一期生が抜けるのはダメージが大きいでしょう。

そのリスクヘッジとして欅坂46を結成して、乃木坂の卒業ラッシュのリスクを分散しようとしてるのではないでしょうか?

投資の世界ではリアルオプション戦略という言葉があります。
簡単に言えば経済的リスクの低い投資から始めましょうって感じ。

乃木坂の勢いに乗れれば経済的なリスクは低く、かつハイリターンが見込める可能性が高いです。
それは同時に乃木坂の卒業ラッシュや不祥事に対してのリスクヘッジになるわけです。

こんな目的があるのかなーって思っちゃいました。

まとめ

アイドルの記事を書くなんて思ってもみませんでしたが、意外と書いてみると面白いもんですね。
割と投資家目線の強い記事になってしまたので、純粋にアイドルが好きな人には少し物足りなかったかも。
すいません。

ですが、一般消費者目線でも投資家目線でもアイドルは必要だと思います!!
日本を元気にできるのはアイドルだと信じていますw
いや、マジです。

今回は歌詞に関しての内容でしたが、いつの日か秋元さんのマーケティングを徹底的に分析してみたいと思います。
また気分が乗ってきたら書きます。

最後まで読んでいただきありがとうございました!
お役に立てれば光栄です。

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