理学療法士、作業療法士の開業や独立はあり?ビジネスモデルを考えてみる

公開日: : 最終更新日:2017/02/14 PT・OTの開業

      

病院、施設、在宅。

今リハビリの需要は多様化してきていますね。
そして高齢化社会の一途をたどる日本では今後ますます在宅の需要は伸びてくると予想されます。

しかし、それで満足してて平気ですか?
それじゃどんなに頑張っても年収1000万の壁は越えられませんよ?

というわけで、リハビリの職域を広げるためにちょっと考えてみました。

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病院は小さな社会主義国家

さて、理学療法士を始め、リハビリ職の給料が上がらない理由を考えたことがありますか?

以前詳しく書いた記事を出してるので詳細はそちらの記事に譲るとして、ここでは軽くおさらいをしておきたいと思います。

日本は資本主義なので、公費で給料が賄われてる職業は限られてますよね。

当然医療従事者もその括りであり、理学療法士の給料も70%近くが公費で賄われています
つまりは、国民皆保険制度というものが存在している限り職業としては安泰ってことです。

実はこの事と給料が上がらないことに深い関係があるんです。

先ほども言いましたが、日本は資本主義社会ですよね。
それなのに、日本の保険制度に社会主義的な思想がないとは言えど、国民全員から一定のお金を徴収し、それを必要な人に均等に分配する。
まさに社会主義的な仕組みですよね。
(正確には修正資本主義というべきかも)

社会主義というのは、いわば国民で一つの財布を共有している状態。
安定、平等思考。

一方の資本主義は個々に財布が与えられている状態。
自由、格差思考です。

日本にはこの二つの思想が実質的に共存していて、病院スタッフなどの給料支払いの方法は社会主義思考に分類されてしまうわけです。

そんなわけで、保険に縛られている以上は一定額以上の給料を支払うことが出来ないわけです。

これをしっかり覚えておいてください。

分配金を上げるにはどうすればいいのか?

先ほどの70%という数字ですが、元となる金額が100万円なのか50万円なのかで同じ70%でも分配される金額に差が生じます。

単純計算で100万円×0.7=70万円ですが、50万円×0.7=35万円なので、元となる金額の大小で同じ70%でもこれだけ大きな差が出てきます。

そして、実際に医療業界ではこのヒエラルキーが存在してるんですね。

医療業界のトップに立つのは医師。
その次は薬剤師、臨床工学技士、看護師あたりが続くでしょう。
その下にリハビリさんや介護士さんがいるわけです。

この順番は医療点数や介護点数にそのまま反映されているます。

同じ1時間の業務でも5万点を稼ぎだす医師と1万点しか稼げないその他の職種では同じ待遇にしろという方が無理な話。

この待遇を変えるのは法律が変わらない限り無理ですし、変わる見込みもなければ変える必要もないでしょう。
要は、相対的に見てリハビリの点数を上げるのは無理ってことです。

しかし、職場の環境を変えることで割り振られた点数が変化することはあります。

例えば、病院で医療保険を使いリハビリするのと在宅で介護保険を使ったリハビリでは請求できる点数に大きな開きがあり、そのまま待遇の差に直結してます。

1時間リハビリをしても600点しか稼げない病院と、かたや900点を稼げる訪問とでは待遇に差が出るのは当然ですよね。
病院が6000円×0.7=4200円なのに対し、訪問は9000円×0.7=6300円なので、その差は2100円。

これを大きいと見るか小さいと見るかはあなた次第ですが、現実これくらいの差はあるわけです。

とはいえ、天井はすぐそこだよね。

今現在の法律で点数が一番高いのが訪問リハだと思うんですが、それでも正直どんぐりさんです。
年収500万円を突破するのはかなり高い壁でしょうね。

知り合いの雇われ理学療法士で月80万円くらい稼いでる人を知っていますが、そんなのはほんの一部の体力馬鹿だけ。
働き方がメチャクチャでいつか体壊すなーって感じですからね。

給料が倍欲しければ人の3倍働けなんて言われますが、時間に拘束のあるリハビリ系の職業では正直しんどい。

リハビリ職の人が一般のリーマン以上に稼ぐのはかなり厳しいと言わざるを得ない状況だと思います。

儲けるためには自費で施術?

公的資金では天井が見えてしまうなら、自費で賄える仕組みを作ればいいじゃんと考えますよね。
そして、それらの商売は整体院やマッサージ屋さんとして世の中に存在してるわけです。

相場は1時間3000円〜5000円程度。
実際にマッサージなどをしてくれる時間は30分未満くらいですね。

つまり、理学療法の保険点数と見比べても遜色無いくらいの金額を請求していて、その商売が成り立っているわけでございますよ。

下手したら病院勤務のリハ職の人より手取りは多いかもしれないですよ。

 

理学療法士として起業、開業という手はありなのか?

というわけで、給料を上げるために開業したいって人が多いと思うんですが、これはかなりグレーな部分ですよね。

もちろん法人を作ることは誰でも出来るんですが、問題なのは業務の方。
理学療法士として業務を行うのは色々と制約が出てきます。
この問題点に関しては開業権が与えられていないという意味をどう捉えるかが鍵になりそう。

この法律で「理学療法」とは、身体に障害のある者に対し、主としてその基本的動作能力の回復を図るため、治療体操その他の運動を行なわせ、及び電気刺激、マツサージ、温熱その他の物理的手段を加えることをいう。

この法律で「理学療法士」とは、厚生労働大臣の免許を受けて、理学療法士の名称を用いて、医師の指示の下に、理学療法を行なうことを業とする者をいう。

法律なんて所詮上げ足取りの応酬ですから、解釈によっては「理学療法」をすることは可能かもしれませんが、名前を名乗ってしまうのはアウトかも。

この問題に関しては弁護士さんとしっかり相談するべきですね。

開業、起業するならビジネスモデルを知るべき

理学療法士の方はあまりビジネスモデルという言葉を聞いたことがないかもしれません。

簡単に言えば儲けの仕組みです。

ビジネスモデルには色々あるんですが、BtoB、BtoC、BtoGなどといわれるモデルが一般的。

Business to Business (企業間取引)
Business to Consumer (企業と消費者の取引)
Business to Government (企業と公的機関の取引)

まぁこんな感じです。

そして医療業界は完全にBtoCのビジネスモデルですね。

その他にもソニーやパナソニックなどの家電メーカー、トヨタやホンダなどの車メーカー、サントリーやコカコーラなどの飲食料品メーカーなどもBtoCのモデルですね。

有名企業ばかりで儲けが多そうに見えますよね?
はい、その通りです。
BtoCは経営がちゃんとしていればそれなりに利益を出しやすいモデルなんです。

同じBtoCを採用しているのになぜ給料が上がらないのか?

じゃぁなんで病院のスタッフは給料が上がらないの?って話になってきますよね。

一つは先ほど言ったように給料の大半が公的資金で賄われるということ。
もう一点は、需要と供給のバランスが取りにくいということ。

例えば、コカコーラを売るときに利用するチャネルは何があるか考えてみると、コンビニ、スーパー、自販機、屋台、商店などのチャネルが存在します。

これだけいろいろな販売媒体があり、それらが日本中にあるわけです。
これはつまり、欲しいときに簡単に手に入るということを意味してます。

一方のリハビリはどうでしょう?

リハビリを利用するときのチャネルは病院、施設、訪問などが一般的ですよね。
そして、それを利用するには面倒な手続きがあるわけです。

つまり、欲しいときにすぐに手に入らないってことになりますよね。

そうなると人はどこに流れるのか?

答えは簡単で、接骨院、整体院、カイロ、マッサージなどの民間療法に流れるわけです。

このように、ただでさえ病院は公的資金内でやり繰りしなくてはいけないのに、病院という縛りがある事がネックになりリハビリ目的の人は民間に流れやすい仕組みになっているんです。

そして、体を触る人がどんな資格を持っていようが消費者にとっては大きな差がないんです。
そうじゃなきゃ整骨院なんてバタバタ潰れてますよ。
意識してるのは同業者くらいなもんです。

コンシューマーに対して付加価値を見出すのは難しい

いやいや、リハビリと柔整は違うよ〜、理学療法士って名前出せばみんな集まってくるでしょ?って考えてる人いませんか?
ここで一言。

 

そんなの関係ねぇ!!!!

 

実際に病院じゃなくて民間の治療院に流れてるじゃないですか。

それに、経営者として意識すべきはエンドユーザーがどう考えるかという点です。
一消費者目線で見た時に、理学療法士と柔整師は同じに見えるという現実を受け入れつつ、なぜ同じに見えるのかを考える必要があるんです。

それを疎かにしては経営もクソもないですよ。

そしてBtoCでビジネスモデルを考えている場合は整体院、治療院とどのように差別化を図っていくのかが至上命題になるわけです。

理学療法は柔整と何が違うのか?
それが元で消費者にはどんな利益があるのか?
効果的な宣伝方法は何なのか?

これらを考えていかなくてはいけないんです。
さらに法律という大きな壁もありますからね。

消費者を理解するのは難しいですよー。
国家資格です!とか、病院で働いてました!とか、そんな言葉が通用する人ばかりではありませんからね。

そう考えると骨を鳴らすのが得意な人ってのは有利ですよね。
なんたって目に見えて、いや耳に聞こえて分かるんですから。

「これで良くなりましたねー」なんて言葉が通じやすくもなるわけです。

これらを踏まえて、今後治療院を開設しようと考えてる人はどうやって差別化(マーケティング)を図っていくかが重要になってくるわけです。

ちなみに起業せずに集客の基礎を学びたいならブログを開設してみるといいと思います。
実際にブログ運営を行うと自分のテリトリーに赤の他人を呼び込むのがどれほど難しいか分かると思いますよ。
本気で開業を考えるならまずはブログ運営で「顧客のニーズに応える」という感覚を養うべきだと思います。

参考:理学療法、作業療法士の副業。年収1000万円稼ぐことは可能なのか?

BtoBにしちゃえばいいじゃん

というわけで、私の答えはBtoBにビジネスモデルを変えちゃおうって感じです。

これだったら自費も公的資金もあまり関係ありません。

今後この業界に新たなビジネスモデルを作りたいなーって思ってるんで手の内を明かす事は出来ませんが、確実にBtoBのチャンスはありますよ。

一応例としてあげるとすれば医療業界のBtoBは、MRと医師、医療機器メーカーと医師などの関係が有名ですね。

しかしリハビリ界にはあまりBtoBは存在していません。
理由は簡単で、ハード面に捉われすぎている人が多いからだと思います。

要は、自分の手技でしかお金を稼ぐことが出来ないと思っている人が多いという事です。

むしろ皆がそう考えてくれる方が私は助かります。
ライバルが少なくて済みますからねw

それにBtoCのモデルは労働力と売り上げがそれなりに比例しますが、BtoBの場合は一度に大量の注文が入る可能性もあるので、労働力と売り上げは必ずしも比例しません。
曲線的にグイーンって伸びることがあるわけです。

だからこそ医療業界に蔓延った社会通念を覆すことができれば、大きなビジネスチャンスにつながる可能性があるんじゃないかなーと考えているわけです。

まとめ

ちょっと暇だったんで自己満の記事を書いてみましたw

ハードだー、ソフトだーって言いましたが、結局は市場が何を求め、何を考えているのかを理解できなければ、どんなモデルであろうと商売は成立しないんですけどね。

ただ、理学療法士や作業療法士の職域はあまりにも狭いと感じるので、逆に言えばそこに大きなチャンスが眠っているわけですよ。
それに気がついて、それを行動に起こせるかはあなた次第ですけどね。

一応のヒントになりそうなものは書いたつもりなので、面白い提案があればコメントなり問い合わせなりをいただけると幸いです。

最後まで読んでいただきありがとうございました!
お役に立てれば光栄です。

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