谷崎潤一郎の小説「痴人の愛」は比喩表現の宝庫だった

公開日: : 最終更新日:2016/12/13 どうでもいいこと。

      

谷崎文学は比喩の宝庫

どうもこんにちは。
新常です。

私事ですが、最近谷崎潤一郎さんの小説にすっかりはまっています。

おかげで日本文学ってなんとなく喰わず嫌いだったんですが、そのイメージを一新することができました。

と云うわけで、今から日本文学嫌いな人に谷崎潤一郎著「痴人の愛」より、美しき日本語たちを紹介したいと思います!

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小説という名の変態誌

商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。お買い物される際には、必ず商品ページの情報を確認いただきますようお願いいたします。また商品ページが削除された場合は、「最新の情報が表示できませんでした」と表示されます。 痴人の愛 [ 谷崎潤一郎 ]

兎にも角にも、まずは痴人の愛に興味をもらってもらうべく小説の内容やイメージを簡潔にお伝えすることにします。

表紙はなんとAKBの小嶋陽菜さん!
この表紙からしてただならぬ雰囲気を感じませんか?

と言っても、この小説が発表されたのは今から90年以上も前の話。
それが今尚こうして刷られ続けているわけなんです。

無論私も最近までこの作品の内容はおろか、タイトルすらも知りませんでした。
それがつい最近、東大の先生に勧められたのがきっかけで読むことなり、結果的にそれが素晴らしい出会いとなったわけです。

痴人の愛を読んだ感想を簡潔に

 

“最高に胸糞悪いはずなのに、なぜだかナオミを追いかけたくなる”

 

多分読み終わった後、ほとんどの男性はこう感じると思いますよ。
(ナオミというのはヒロインの名前です)

特に中盤から後半にかけてのナオミに対して抱く焦らしや服従感は半端じゃないです。

ただ、これは私の感想なのでイマイチ話が見えないと思います。

そこで内容を簡潔に伝えるとすれば、

 

“ビッチのケツを追いかけ回していくうちに、一人の童○男が堕落していく半生を描いた小説”

 

ですね。

どうですか?
少し興味出てきました?笑

ブレない“痴人”と云う方向性

この小説が素晴らしいと思う背景には幾つかのポイントがあるのですが、その中でも際立っている点が、

「表題である“痴人”が作中で一切ぶれない」

という点ですね。

痴人というのは簡単に言えば変態野郎の事です笑
想像の通り、まずこの作品、作者が相当な“痴人”なんです。

その作者の変態感が作中の言葉の節々から終始にじみ出ています。
そして、それらの変態感が作中で一切ブレることなく主人公とヒロインに乗り移っています。

正統派の変態(?)じゃない、本当の変態の性を美しい言葉の節々に垣間見ることができる作品なんです。

抜群の情景描写

そして、“痴人”のイメージをより一層引き立てているのが、抜群の情景描写です。

これは読まないと分からないと思うんですが、文字や表現の一つひとつに色や匂いを感じるくらい細かな情景描写がされており、まるで脳内に一本の映画が流れているような錯覚を受けます。

ただ、小説を読んでる時ってある程度映像が頭に浮かぶものだと思います。

ですが、殊痴人の愛に関してはその映像がより鮮明で繊細に、そして声や音や匂い、さらには鼓動までもがすぐ傍にあるが如く美しく表現されており、まさしく“リアルな映像”を文から感じる事ができるんです。

こればかりは伝えるのが難しいのでぜひ読んでくみてください!

美しい比喩の数々

先ほど説明した情景描写が他の作品を圧倒する程に鮮明に感じた理由の一つに、比喩表現の美しさがあります。

それを幾つか抜粋してきたので、紹介したいと思います!
(比喩じゃないものも含まれるので悪しからず)

 

“無色透明な板ガラスを何枚も重ねたような、深く沈んだような色合い”

これはヒロインのナオミに初めて会った時の主人公河合譲治が抱いた第一印象を表現した比喩です。
特に顔色を指してる感じですね。

 

“その唇の朱の捺印を繁盛な郵便局のスタンプ掛りが捺すように”

ナオミが譲治に嵐のようにチューをするシーンを比喩的に表現したものです。

 

“すると又音楽が始まり、時が流れ始める”

これは比喩と言っていいのか分かりませんが、作中で私が最も好きな表現です。
音楽が流れる様子を時の流れとリンクさせた素晴らしい表現だと感じました。

 

“綻びかけた花びらのように柔らかに握られて”

美しいナオミの寝姿とその無防備さを表現した比喩です。

 

“鋭いメスで腐った肉をえぐりとるような効果がありました”

これは少し解釈が難しいですが、文脈から読み取るに、心のわだかまりや引っかかりが取れた、こんな感じの解釈でいいと思います。

 

“睫毛の先で刺されるくらいに彼女の顔に接近しました”

この表現は一見愛おしい表現に思えるかもしれませんが、それは否!
実は絶対服従の元、手を出したくても出せない男の性を表現した比喩なんです。

詳しくは小説を読んでみてくださいね。

まとめ

書ききれていに表現も多々ありますが、それはご自身で小説を買うなり借りるなりして是非確かめてみてください。
表現もわかりやすく文章も読みやすいので日本文学初心者にもとってオススメの一冊ですよ!

以上、痴人の愛レビューでした!

ではでは

最後まで読んでいただきありがとうございました!
お役に立てれば光栄です。

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