看護師が訪問看護ステーションに転職するメリット5つ、デメリット5つ

公開日: : 最終更新日:2017/07/19 看護師の転職市場、転職サイト分析

      

転職は悩ましいですよね

看護師に限らず転職を決意するタイミングや背景は人それぞれですが、多くの人が無難かつ、絶対に転職を成功させたいと考えているでしょう。

そんな転職活動の折、意外と多くの人が躓くのが「あれ?本当に転職していいのだろうか?」という問題。

得てしてこのような悩みにぶつかる人は、職場環境の比較がうまく出来ない場合が多いです。

何がメリットで何がデメリットなのか分からなければ、足が竦むのも当然の話。
要は、情報収集をしっかりしたら解決するんじゃないですか?って話なんです。

訪問看護で働くメリット、デメリットをまとめてみます

今回は、訪看に転職して2年以上経つ私が訪問看護ステーションで働くメリット、デメリットを分かりやすく体系化して紹介していきたいと思います。

職場環境と感情を切り離すのは難しいので、所々私の主観的要素が混じる内容になると思いますが、多かれ少なかれ参考になればと思います。

訪看で働くメリット5つ

1、やっぱり給料が良い

やはり予算の都合上、病院やクリニックで勤務するよりも給料は良いです。
給料に期待して転職するなら訪看は間違いなくファーストorセカンドチョイスですね。

以前別の記事でも説明しましたが、訪看ステーションの主な収入源は介護保険です。

現行の介護保険制度では単位時間あたりの訪問看護、訪問リハの点数が医療保険と比べて1,3〜1,6倍程度優遇されています。

単純にその分だけスタッフへ還元できるお金も大きいというわけです。

正看護師の訪看の月給は33万付近がボリュームゾーン、リハの月給は31万円付近がボリュームゾーンです。
時給は2200〜2400円程度でしょうか。

都心と地方で結構差があるので、転職の時は地域差もしっかりとみてください。

2、残業が少なく、夜勤がない

訪看は時間ごとで訪問先が決められているので、業務が間延びしにくいという利点があります。
なので、訪問時間の急な変更がない限りほとんど残業はありません。

早い時には時計と睨めっこしながら今や遅しとタイムカードを切る時間を待っている日もあるくらい。

また、訪看には夜勤という概念がないので、その代わりに緊急時訪問という対応を行っている場合が多いです。

緊急時訪問とは、「深夜でも早朝でも休日でも、体調に異変を感じたら電話していいですよ。場合によっては訪問しますよー」って仕組みです。
オンコールってやつですね。

ただ、在宅医療は訪問診療が入っている事が多いので、緊急時の電話の多くは往診医の元に行き、その結果、訪看には掛かってこない場合が多いんです。

もし夜間等の呼び出しが嫌な場合は、緊急時対応を未実施のステーションor面接で「嫌」という旨をしっかり伝えてください。

3、看護師としての職域が広がる

例えば、病院で出来ていたことが家に帰ると出来なくなる、という話を聞いたことがありませんか?

このような例の多くは、病院と家との環境のギャップが埋められてない場合が多いんです。

ライフラインや生活動線が整備されている病院と、かたや何も手をつけられていない家ですから、ギャップなんてあって当たり前なんですけどね。

ただ訪看の場合、介入=在宅に直結なので、住環境整備も介入領域に含まれてきます。
つまり、利用者さんのケアという側面だけではなく、どうしたら生活環境が改善するのか?なども対象になってくるんです。

普段あまり気を使っていなかった些細な生活環境の不備に目が行くようになるので、看護師としての視野は間違いなく広がると思います。

4、ある意味で気楽に働ける

在宅医療は1人で業務を実施する事が多いので、見られているストレスや時間に追われるストレスは比較的少ない環境だと感じます。
こんな言い方したら怒られそうですけどねw

ただ1人の業務が多いといえど、入職していきなり、「経験あるでしょ?はい、じゃぁこの人の訪問に行ってきてー」なんて事は絶対無いので安心してくださいw

訪看経験者は別ですが、最初の1〜2ヶ月程度は古参の方と同行して訪問業務の流れを覚える作業からです。

1人での業務に不安を感じる人も多いと思いますが、基本的には病院でのケアが在宅ケアに変わるってだけで大枠は同じです。

病棟と絶対的に違うのは、利用者側のホームグランドに入るので最低限の気遣いを忘れてはいけない事くらいですね。

ぶっちゃけた話、在宅で急変したとしても貴女がその場で出来る事は限られているので、冷静になって救急車を呼べれば大丈夫ですし、入職時に緊急時対応のオリエンテーションがあるので安心してください。

5、パートとして働きやすい

転職を希望した背景には結婚や家庭の事情などがある人もいると思うんですが、訪看はそういう人たちの強い味方です。

病棟のパートってどこか肩身の狭い思いをする事が多いと思うんですよ。
夜勤やらなんやの関係で。

一方、訪看の場合はスポットで働く人も多いので、場所によっては職員の半分がパートという事業所もあったりします。
現に私が務めている訪看も看護師・リハ合わせ全職員9名中4名がパート職員ですよ。

その他にもフレキシブルで働きたい人なんかには向いてるんじゃないかなーって思います。

フレキシブルとは、10時出勤/15時上がりのような、時間を指定して働く就業形態の事です。
入院や外来がない訪看だからこそ出来る働き方ですね。

・小さい子供がいる家庭
・扶養控除(108万円の壁)が気になる人
・少しだけ働いて家計の足しにしたい人

家庭により様々な事情があると思いますが、このような私情面に対して融通を利かせてくれるのが訪看の強みです。

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訪看で働くデメリット5つ

1、実は倒産の可能性がある

会社の経営状態にもよるんですが、営利企業が運営している訪看は財務状況が苦しくなるとあっさり潰れてしまいます。

気がついたら近所にあった訪看が潰れていたなんてことも珍しくありません。
昨年度の倒産件数は過去最大だったって話も小耳にはさみました。

で、訪看が潰れる理由は主に2つ、

看護師不足利用者不足です。

逆を言えば、転職活動段階でこの二つを回避すれば必然的に倒産の可能性がグッと下がるわけです。

で、訪看選びをする上で基準にしてもらいたいのが運営年数です。
具体的に言えば、1年以上継続している訪看であればまぁ大丈夫でしょうって感じですね。

訪看のキャッシュフロー(CF)が安定してくるのは開設から半年程度と言われているので、CFが安定してからプラス半年以上運営が継続できていれば大丈夫だと思います。

つまり、最低1年以上継続してる訪看が推奨されるわけです。

ちなみに私が転職した訪看は開設して1ヶ月程度の事業所でしたので、これまで何度となく倒産の危機に晒されましたよ。
リアルに3回くらいw

2、看護業務以外の仕事が多い

これに関しては病院でも同じですが、書きもの系は相変わらず多いです。
それ以外に、利用者確保のために居宅や包括支援センターへ営業周りに行く場合があります。

医療職の人にとってこの営業が結構面倒くさいというか重荷になるというか。

今まで営業周りをしたことがない人でも無慈悲に「営業行ってきてー」と言われます。
開設初期なんかは特に。

やりたいやりたくないに関わらず全員強制です(笑

営業を純粋に楽しめる人はいいですが、私自身は結構憂鬱でした。

まぁ今後の人生を考えれば一概にデメリットとも言えないですし、運営が安定している訪看では営業活動なんて殆ど無いんですけどね。

3、親会社が営利企業だと意思疎通に時間がかかる

医療職ってちょっと変わった体質というか、閉鎖的な体質の職業じゃないですか?
資本主義社会なのに社会主義的というか。

ただ、同業者同士だと、この「ちょっと変わった体質」を言葉にしなくても理解し合える部分が多いと思うんですよ。
ですが、親会社が営利企業の場合は話が別なんです。

医療とは完全に違う畑の人の血が入ってくるので、医療人独特の体質をなかなか理解してもらえず、時には社長さんと管理者がバトルすることも・・・。

数字を追い求める営利企業、かたや社会貢献を求める医療界。
もしかしたらこの二つの世界は相性が悪いのかも。

ただそこは一々腹を立てず、割り切って「はいはい」と返事をしておきましょう。
社会は割り切りが重要ですからね。

4、訪問先での仕事量が多い

出先での業務は病棟時代より多いと思っておいた方がいいです。
と言うより、近くに手を貸してくれる人がいないので、何事もすべて一人で行う必要があるという感じです。

息子夫婦や娘夫婦が同居している場合は手伝ってくれる時もありますが、基本的には老老で暮らしている方が圧倒的に多いので、あまりマンパワーは期待しないほうが得策かと。

多かれ少なかれ、要領よく業務を遂行する能力は求められるかもしれません。
まぁ訪問に限った話じゃないですが・・。

5、稀に訪問先で拒否される事がある

在宅医療って家族にしてみれば部外者を家に入れる行為なので、稀ですが家族に訪問を拒否される事があります。
本当に稀ですけどね。

消費者とサービス提供者の立場なので我々が気を使うのは当たり前の話ですが、それ以前に人間同士の相性の問題でもあるので、拒否反応は仕方ないといえば仕方ないんです。

時には理不尽に思える理由で拒否されることもありますが、もし拒否られたとしても割り切りましょう。

私は過去に「血圧の測り方が気に入らない」と言う理由で拒否された事がありますが、恐らくその方のハウスルール的なものがあったんでしょう。

こういう部分は敏感に感じ取らなければいけない部分でもあり、同時に深く気にしちゃいけない部分なのかなーって思います。

職場選びさえ間違えなければ訪看は狙い目

今後の在宅医療需要や人口動態を見る限り、訪問看護はこれからドンドン伸びてくる分野だと思います。

しかし、そんな社会構造とは裏腹に、地域に根付いた訪看ステーションがなかなか現れないという矛盾が存在しています。
需要はあるのに供給側が根付かないというジレンマ。

そこで多くの営利企業が訪問事業に参入してきているんですが、前述したように業界間のギャップが激しいので、医療人を上手くマネジメントできずに倒産してしまうのが現状なんです。

なので、皆さんが訪看に転職をする時はマネジメントが上手くいっていない訪看は絶対に避けた方がいいわけです。
せっかくの転職なのに自ら沈みかけの船に乗るメリットは皆無ですよね?

よって、先ほどお話しした経営を客観視するための要素として“運営年数”が重要になってくるわけです。

転職を一発で成功させるには?

そうは言っても自分一人で企業の内情を探るには時間が掛かりますし、何より働きながらの転職活動であればそんな時間は無いと思います。

そういう時に頼って欲しいのが転職エージェントです。

転職エージェントというのは、職場のマッチアップ、接の日取り調整、企業の情報、履歴書・職務経歴書の添削、面接対策、給与交渉など、転職に関わる面倒な調整・交渉・手続きを一手に引き受けてくれるサービスの事です。

もちろん運営状態などの内部情報も教えてくれたりしますよ。

あと、初めて転職する方は分かりにくいと思うんですが、面接先との日取り調整って結構面倒くさいんですよ。
自分には自分の都合がありますし、相手には相手の都合がありますからね。

そういう面倒な調整をすべて代行してくれるのが転職エージェントです。

しかもこれらのサービスは全て無料で利用することができるので、徹底的に使い倒してください。

オススメのエージェントの紹介

というわけで、看護師専門の転職エージェントを幾つか紹介したいと思います。

当然一度に複数利用してもOKですし、一つだけに絞って利用してもOKです。

私個人は複数に登録して様々な視点からアドバイスやマッチアップを図ってもらうことをお勧めしますが、それは貴女次第です。

取り敢えず登録だけ済ましてしまって、転職する・しないかはアドバイザーと相談すればいいと思います。
悩んでいるならきっと力になってもらえますよ。

ナース人材バンク

ナース人材バンク
私が一番にお勧めするエージェントです。

看護師の求人情報サイトはどの媒体も扱っている求人数が多いので、実は求人数自体に大差はありません。
なので、エージェントを選ぶときに重視すべきポイントはアドバイザーの質なんです。

ナース人材バンクのアドバイザーはとても積極的にサポートしてくれるので、とてもおすすめです。

拠点も全国にあるので、求人が全国区なのもオススメする理由の一つ。
転職するならナース人材バンクは押さえておきたい所です。

東証一部上場企業が運営しているという点もありがたいですね。

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看護のお仕事

看護のお仕事
こちらのエージェントは主に早期退職をした第二新卒組にオススメのエージェント。

で、なぜこのエージェントが第二新卒の人にお勧めなのかというと、親会社(レバレジーズ)が第二新卒の転職事業に力を入れているからです。

「経験浅いのに辞めちゃたよー」
「これからどうしていいか分からないなー」
「面接でこんなこと聞かれたらなんて答えようかなー」

などの悩み以外にも、お礼奉公や人間関係の悩みなど、第二新卒者独特の悩みに対して独自のノウハウで門戸を開いているのが、レバレジーズ、ひいては“看護のお仕事”の強みなんです。

求人も全国規模ですし、第二新卒者の転職活動において強い味方になってくれると思いますよ。

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転職は当たり前のようにするべき

これは日本の由々しき文化でもあるわけですが、日本人は転職する事に躊躇いと後ろめたさを感じる人が多いですよね。

ですが、実際問題給料を上げるためには転職するのが一番手っ取り早いんです。
そのチャンスを他人の目を気にして逃すのは勿体無いと思いませんか?

自分の人生ですから自分が思うようにキャリアを形成して、自分の能力にあった給料を手にする権利は誰しもが有しているはずなんです。

だからこそ、しっかり情報収集をした上で自分の足で自分の道は決めるべきです。

転職なんて他人を気にして行うものじゃないですよ!
信じられるのは自分の意思と正しい情報だけです。

それを踏まえた上でしっかりと転職を戦い抜いてください!

ではいい転職を。

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最後まで読んでいただきありがとうございました!
お役に立てれば光栄です。

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