理学療法士、作業療法士の若年転職に対する業界の違和感

公開日: : 最終更新日:2017/01/14 コメディカルの仕事、転職、副業

      

常識を疑って行動する勇気を

皆さんは転職に対してどのような価値観を持っていますか?

当ブログを定期的に読んでくれてる方は私の価値観がいかに天の邪鬼かをご存知かと思います(笑
私ってほんとひねくれ者なんですよ。
マジで自分の性格の悪さにウンザリしてますw

そんなわけで、転職に対する考え方もかなり斜め向きなわけです。
で、そういう価値観を持って記事を書いているので、肯定的・否定的の両面で様々な意見を貰うことがあります。

そんな折、先日このような意見を賜りました。

「まだ若いから転職の本当の難しさが分からないんだよ。若いうちは転職で成功、給与UPは当たり前の話です。問題は30代に入ってからの転職。あまり転職繰り返すと採用されなくなるので皆さんも注意しましょう」

と。

この意見は私の価値観には偏りがあり、視野が狭い事も認めざるを得ない意見だと感じています。

ただ、この意見に対して私なりに感じることがあるので、それをまとめておきたいと思います。
業界の違和感ってタイトルが少しややこしく感じると思いますが、私は基本的に転職賛成派であり、同時に必要な事だと思ってますよ。

若ければ転職で成功するのは当たり前なのか?

私自身26歳にして3度の転職経験を持っている異端児です(笑
常人の感覚ではこの年で3度の転職経験とは理解しがたい暴挙かと思います。

ただ、別の記事で書いていますが、私は転職の度に給料を上げてきているので雇用側に悪い心象を与えていないという自負があります。

その反面、私が転職で上手くいったのは若さがあったからだという事も自覚しています。

ですので、もし私が「若ければ転職が成功するのか?」と聞かれれば50:50と答えますね。

もし皆さんが若年転職を考えているなら、医療業界が若い戦力を求めているという社会構造を考慮しつつ、雇用側は経験の浅い人を採用するリスクを抱えているという面も理解しておくべきですね。

貴方が若さを武器に転職をしたいと考えているなら注力するべきポイントはたった一つ。

自分をどれだけ良い人材に見せる事ができるか。

という点です。

病院、企業側に採用するメリットを感じてもらえれば“若さ”というのは大きな武器になる事は間違いないです。
例えそれがネガティブな転職だとしても。

むやみに転職をするのはよくないよね

とはいえ、私のように短期間で複数回の転職をすることはお勧めできません。
まぁ当たり前ですよね。
これに関しては理屈じゃない。

普通に考えて、短期で複数の転職をしている人は「は?何こいつ」「雇ってもすぐに辞めるじゃんないか?」と思われるのは当然の話ですし、みなさんが人事担当だとしたらそんな人を採用したいと思いませんよね?

第一、採用する側も「変な奴を採用して上司に怒られたくない」という事情があるので、職歴や学歴などは考慮されて当たり前なんです。
もし仮に採用人事をミスったとしても、その人がベテランであれば採用理由の言い訳として使えますからね。
「ベテランだから採用したんですよ」って。

逆に言えば、若いあなたを雇う理由があれば転職は難しくないと言えるわけなんですけどねー。

リハビリ業界の転職に対しての閉塞感は半端ない

私の価値観ですが、リハビリ業界は「お金ばっかり求めて恥ずかしくないの?」といったような無言の空気・価値観が色濃く残っており、そのような空気が多くの若い人材の足かせになっている状況だと感じています。

これはもっと問題提起されるべき事柄だと感じているんですが、こういう事を言うとすぐ叩かれちゃうんですよw
特に私みたいな若造が言うとなおさら。

働く以上それなりの対価を貰いたいと思うのは当然の心理であり権利ですし、自分の人生を考える上であって然るべく行動だと考えているんですが、これっておかしい事なんですかね?

そして私自身、それ以外にも若年層の転職が非流動的な理由としてもう一点感じている事があります。

それは資本主義に対しての”無関心さ”です。

収穫逓減の法則は重要です

言葉だけを見てしまうと意味が分からないと思うんですが、これは”しゅうかくていげん”と読みます。
簡単に意味を説明すると「努力が結果に結びつかなくなる」って感じです。

ここで経営学の話をしても仕方ないので超絶端折って説明しますが、皆さんは国試対策の時、当初グングン伸びていた点数がある日を境に急激に伸び悩んだ経験ありませんか?

それが収穫逓減の法則。

で、PTやOTの転職を考える上でこの法則はとても重要なんです。

それを今からじっくり説明していきますね。

リハ業界は給料の伸び率が悪くなる不思議な業界

営利企業の場合、経験年数に比例して圧倒的に業績を伸ばせる人と伸ばせない人とで二極化してきます。
いわゆるパレートの法則の原理に従って一部の人間が企業の大部分の収益を生み出す確率が高くなるんです。

これは単純にマーケティーング力などの個人の力が利益に直結し、場合によっては一度の取引で大きなお金を動かす可能性があるからです。

利益を多く上げられるようになれば給料の伸び率も良くなるのは当たり前。
逆に利益をあげられない人の給料が伸び悩むのも当然。

で、これを言い換えれば不平等ながらも公平に力を評価してもらえる社会だと言えます。
the資本主義って感じです。

ですが、医療業界、とりわけリハビリ業界は年齢とお金の関係が収穫逓減の法則に通ずる部分があり、若いうちに転職をすると給料が爆発的に伸びますが、逆に年齢を重ねれば徐々に給料の伸び率が悪くなる不思議な業界なんです

これは平等ながらも年数が経つにつれ必ず金銭的な不平不満が出てくる事を意味しています。
修正資本主義といえば聞こえはいいですが、リハビリ業界は実質的な社会主義なんですよ。

で、給料の伸び率が悪くなる大きな理由には、保険請求の関係上経験年数がマージンとして機能しないこと、1日の単位数が決められていることの2点が挙げられるんです。

病院は費用対効果を求める

経験年数がマージンとして機能しないという事は、たとえ経験年数が多かったとしても病院にとって稼げる単位数は同じなので、経験年数を給料に反映させにくいという論理が成立します。

となれば、雇用側にとってコスト面で優れている20代を選ぶ確率は飛躍的に向上するので、ベテランが給与を求めて転職活動を実施したとしても収穫逓減の法則に従い、努力が結果に結びつかないという可能性は往々にして考えられるんです。

詰まるところ、年齢/給料のボラティリティーに矛盾が生じているという事になります。

ただ、病院としてコスパを求めるは当たり前の経営判断。
この程度の非情な判断ができない病院に先はないでしょうね。

当然、収穫逓増の関係にするには社会保障という名の社会構造を変える必要があるんですが、それには政治的な権力を含め莫大な時間と労力が必要になりますし、正直自分1人の力ではどうしようもないです。
何よりこの問題は国民全員の問題なので一朝一夕ではどうにもなりません。

なので今すぐに私たちが出来る事と言えば、自分たちの都合のいいように社会構造を変えるのではなく、社会構造に自分たちが近づくことなんですよ。

すなわち、現状に不満があるなら不満のない場所に移動すればいいということ。
それがお互いにとって最善であり、判りやすい判断だと思います。

労組組んで病院と戦うなんて時間と労力の無駄ですね。
だって病院だけの問題じゃないんだから。
いくら経営陣と戦ってもラチが開かないってもんです。

今の行動は将来に直結するという自覚を

若年で複数回の転職を経験した上で同年代の人に言いたいんですが、30代・40代・50代を苦しまず生きていくために今自分は何をするべきなのかを今一度考えてもらいたいですね。

お金を求めるのか?
技術を求めるのか?
両方を求めるのか?

これらの答えに正解はないですし、どのような結果になろうと責任は全て自分が負うしかありませんので、良いも悪いも全て将来の生活に反映されます。
ですが、失敗するか否かは確率論ではなく必然性があると思ってますよ。

今まで話してきたように社会的に若さと学歴は担保として有効なので、若いうちに転職すれば成功率が上がるのは当たり前の公理と言えるんですが、その当たり前に気がついていない人も多くいると思います。

正直この業界は若いリソースを活かしきれてないですし、求職者側も若さを活かそうとしてないですよね。

これは由々しき問題なので、私たちメディアを持つ人間が積極的に情報発信していかないといけないなーと痛感してますし、これを読んだ同業ブロガーさん達にも積極的に情報発信をしてほしいなーと思う部分ですねー。

お金をモチベーションと関連付けてはダメー

ブーメラン覚悟で書きます!

みなさんプロとしてお金をもらって働いている以上、お金とモチベーションを関連付けるのはやめましょうねー。
例えどんなに待遇が悪くてもお金という対価を受け取っているわけですから、勤めている以上は誠意を見せましょう。

金銭に文句を言うのは構いませんが、それでモチベーションが左右されてはプロ失格です。

プロ野球選手が打席で手を抜いたらブチ切れますよね?
サッカー選手がやる気見せなければブーイングされますよね?
後輩のやる気ない姿を見たらイライラしますよね?

それと同じで、例えどんなに対価が低くても、白衣を着てお金を貰って働いている以上はモチベーションにバラ付きがあるのは絶対ダメです。

それがプロってもんですよ。

その上で粛々と転職活動進めてくださいね。

正しい転職活動で定着率の向上を

冒頭で言いましたが、無闇に転職を繰り返す事は自分の首を絞める結果に繋がるので注意するべきです。
俯瞰して「転職」という事象を考えてみれば今更言うまでもないでしょう。

だからこそ若年転職を検討している人に私の経験を伝え、次の職場では長く働けるように正しく転職活動を進めてもらえるよう書いた記事でもあります。
それが結果的に定着率の向上に繋がり30代、40代も充実した環境で働けるきっかけになると信じています。

先で散々お話ししたように、“お金を求めた転職”というのは裏で様々な原理原則が働いているので、若いスタッフは積極性を持って動いて良いと考えていますし、転職が難しいと感じる年齢になる前に真意を見つめ積極的に行動することは決してマイナスには成らないと感じています。

ネガティブな意見をいう人も多いですが、それをどのように捉えるかはあなた次第。

そして前述したように、メディアを持つ人間が積極的にこのような情報を発信していく事が今後の命題だと感じているので、これからもよろしくでーす。

では。

こちらの記事もどうぞー

若手理学療法士が3度の転職実体験を語ってみる

現役理学療法士が副業収入を稼ぐ方法を公開!

最後まで読んでいただきありがとうございました!
お役に立てれば光栄です。

関連記事

理学、作業療法士が訪問リハビリへの転職に失敗しないために

転職後に気持ちよく働くために 最近は執筆意欲が絶好調の新常です。 一時期低迷していましたが、9

記事を読む

現役理学療法士が副業収入を稼ぐ方法を公開!

副業情報のニーズが急上昇 最近、「理学療法士 年収1000万」という検索キーワードがやたら目につく

記事を読む

理学療法士にやりがいを感じないなら他職種、一般企業への転職を

リハから一般企業への転職は可能ですよ リハビリ業界から足を洗って一般企業で働きたいと考えているリハ

記事を読む

理学療法士、作業療法士の給料が安い4つの理由と上げる方法

(病院経営事例集より画像引用) 現状を憂う前に行動を! いきなりですが、正直リハ業界のお先は真っ

記事を読む

若手理学療法士が3度の転職実体験を語ってみる

転職を成功させるための求人情報の参考にどうぞ 理学療法士や作業療法士としてのキャリア形成は意外と難

記事を読む

理学療法士の国家試験対策に参考書と過去問暗記は必要ないと思う

勉強は効率を追い求めるもの どうも新常です。 今年の8月は暑かったですねー。 ところで、リハ

記事を読む

理学療法士、作業療法士を辞めたいなら一般企業に転職を

あなたはどっちの“辞めたい”ですか? どうもこんにちは。 なんちゃってPTの新常です。 いき

記事を読む

現役理学療法士が学生時代の就職活動の記録を語ってみる

普段は意味のない記事ばかりあげていますが、たまには世の中の人のためになりそうな内容の記事を書いてみた

記事を読む

理学療法士の転職に求人サイトより転職エージェトをオススメする理由

あ〜、転職しよー 今年の夏はクソむし暑いですねーー。 もうやってられませんわ。 こんにちは。

記事を読む

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

長期休みなら宮古島・石垣島に!!
安く行くならHIS!
宮古島と石垣島旅行を徹底比較!
JTBとHISの沖縄離島の見積もりを比較

旅行前のカラダケアに部分、全身脱毛を!
ミュゼなら2/28までに契約すれば
お好みの部位3か所が300円!!

完全赤字の出血大セールなのでお見逃しなく!
ミュゼプラチナム

湘南美容外科の脱毛実体験を公開!わき5回1000円+無制限3400円

PAGE TOP ↑