【株式投資】水平統合と垂直統合の違い
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投資の知識

企業の吸収合併第二弾
以前株式投資の重要指標の一つとしてのM&Aがあることを紹介しましたが、今回はそのM&Aを少しだけ深く掘り下げてみたいと思います。
今回ご紹介するのは“水平的統合”と“垂直的統合”の違いについてです。
言葉だけを見ると難しそうな印象を受けると思いますが、両者の違いはとても簡単。
可能な限り分かりやすく解説してみたいと思います。
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水平的統合とは?
水平的統合とは同業同種の他企業を買収し、事業の範囲を拡大する事を言います。
経営学では同業他企業は企業規模に関係なく水平方向の視点で解釈されます。
なので、同業⇄同業の水平方向の合併なので水平統合と呼ばれています。
例えば、トヨタとホンダは車メーカーという視点で水平方向の企業と解釈できます。
ソニーとパナソニックも家電メーカーという意味で水平方向の企業です。
ニュースで報道される企業合併は水平統合の場合が多いように感じます。
垂直統合とは?
垂直統合とは原材料から製品販売に至るまでの流れを垂直的な流れと解釈して、生産から流通までの流れを一つの企業にまとめる事を言います。
いわゆる下請け企業を自社に取り込んで、ラインを統一するって感じです。
垂直統合には2種類あり、原材料メーカーに近い方を川上、販売に近い方を川下とした時、川上から川下に向かう統合が前方統合、川下から川上に遡る方を後方統合と呼ばれています。
両者の統合の思惑は?
水平統合のメリットは、規模の経済性を上げる事(生産できる絶対量をあげて市場の占有率を高める)、同種他企業でのノウハウを統合してシナジーを追求する事などが挙げられます。
一方垂直統合のメリットは、在庫管理の簡易化や部品の輸送コストを減らしてコストの削減を図る事が出来るという事。
簡単に言えば、外注するより自社に取り込んだ方が将来的に安上がりになるという場合ですね。
まとめ
株式投資を始める上で、企業の合併容態は重要になってきます。
ぜひ参考にしてみてください。
では。
最後まで読んでいただきありがとうございました!
お役に立てれば光栄です。
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