自由主義、民主主義、立憲主義とは?違いを分かりやすく解説!

公開日: : 社会問題

      

政治に出てくる言葉は難しいよねー

自由主義、民主主義、立憲主義って聞いたことあるけど、よく意味が分からないって人が結構多いのではないかと思います。

そこで、今日はこの言葉が何を意味してるのかを、中学生にも分かるように優しく説明してみたいと思います。

と、その前に一つ言っておきます。

自由主義、民主主義、立憲主義は「違い」を学ぶより、「繋がり」を学ぶ方がはるかに理解しやすいと思うので、そういう視点で読んでみてください。

では、頑張ります。

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自由主義とは?

民主主義、立憲主義という言葉を理解するためには、まず「自由主義」という言葉を理解する必要があります。
なので、まずは自由主義の話から。

これはそこまで難しく考える必要もなく、字から連想されるイメージそのものです。

「俺たち、私たちは、誰にも権利を侵害されることなく自由に生きていきたい!」

そんな考え方が自由主義だと思ってもらえればOK。

では、なぜこんな考え方が出てきたのか?

それは、人は誰しもが当然に自由を与えられてたわけじゃなかったからです。

そりゃ、そうですよね。
もし全員に平等に自由が与えられていたら、そもそも自由主義なんて考え方は出てきませんから、自由主義が生まれてきた背景には当然「自由が無い」事が前提にあるわけです。

例えば、市民革命前には、人権と呼べるものは「特権階級」にしか与えられていませんでした。
極端な例ですが、その当時は国王やお金持ちばかりが優遇され、その他の人々は蔑まされてたわけです。

で、そのあまりの差別の激しさに、市民激おこ。
そこで市民が自由を求めて革命を起こすわけです。(フランス革命とか)
こうやって、市民が特権階級をボコして「人権」と呼ばれる物をゲットするわけです。(フランス人権宣言とか)

つーか、本来、人権を特権階級から「取り返す」という考え方自体が異様ですよね。
だって、人権なんて、生まれながらにして当然に与えられるものだと思うじゃないですか?
そこに理由はいらないはずですよね。
こういう考え方を「自然法論」と言ったりするんですが、残念ながらその当時には「自然法論」の考え方は根付いてなかったんです。

てな訳で、昔は身分だとか性別だとか、何かと理由をつけて差別をしてたわけです。

では、なぜ同じ人間なのに差別をする必要があったのか?

これも色んな説明が出来るところだと思いますが、私自身は、特権階級という既得権益を守りたかったからだと思っています。

言い換えれば、特権階級者たちが、自分たちの「自由」を守るために、その他の市民の「自由」を奪っていたわけです。

で、その手段として、市民から教育やお金や武器を奪って、変な気を起こさせないようにしてたわけですが、結局はそれが裏目に出て、市民激オコにつき革命運動にまで発展したわけです。

その思いは、

「不当な人権侵害から自由になりたい」

という、自由への渇望です。

これが自由主義です。

民主主義とは?

さて、次に民主主義の説明をしましょう。

民主主義というのは、「みんなで話し合って物事を決めていこう!」という考え方のことなんですが、ここで少しだけ先ほどの自由主義の話に戻ります。

先ほどお話ししたように、自由主義とは「自由になりたい」という主義・主張のことでした。

そこで「自由になりたい!」という究極的な目的に対して、「どのように自由を実現していくのか?」という手段を考えなくてはいけません。

その手段に当たるものが、「民主主義」です。

前述の通り、特権階級の人たちが市民の人権を奪っていたわけですが、そこには、特権階級の人が市民に対して一方的にルールを押し付けていた、という意味が込められています。

これは、自分の都合の良いようにルールを作り、それを市民に守らせていた、というトンデモない時代があったことを意味しています。

んで、この体制に不満を抱いた市民が怒って革命を起こしたわけですから、当然この体制は解体され、新たな統治手段が生まれることになりますよね。

そこで市民は考えました。

「王様倒したけど、この後どうやって国をまとめる?」

「そりゃー、新たな王を任命するに限るでしょ!」

「いやいや、ちょっと待て。それじゃ今までと同じで、また王が権力を盾にして暴走するっしょ」

「えー、じゃぁどうする?」

「そうだ!自分たちでルールを作ればいいんだ!」

この考え方が民主主義です。

「国体となってルールを決める」だから民主主義。

ある意味では、自分たちでルールを作ればある程度の制約は我慢できるでしょ?という発想でもあります。

しかし、ここで一つの問題が発生します。
それは、国民が主体となってルールを決めるのは良いにしても、何万人、何十万人という人々の意見を一つにまとめるのは、マジ無理ゲーだということ。

そこで考え出されたのが、「国民から信任(選ばれた)を受けた代表者にルールを決めてもらう」という超画期的な手段。
今の日本でいえば、国会議員的な感じです。

なのでこの論理から言えば、日本の国会議員はモロに民主主義の表れという事になりますね。

まぁ兎にも角にも、人権侵害があった→今後人権侵害が起こらないためにはどうした良いか?→市民みんなでルールを決めれば良い!というのが、民主主義の考え方です。

立憲主義とは?

最後は立憲主義です。

先ほど話したように、民主主義とは、国民みんなで話し合って国の方針を決めよう!という話でした。
ただ、それではあまりにも非効率的なので、「国民から信任を受けた代表者にその業務を委託しよう!」という感じになったわけです。

さてさて、ここでまた一つ問題が出てきます。

それは何でしょうか?

そう、人は権力を持つと濫用してしまう生き物なのです。

国民から信任を受けた代表者は、言うなれば、「国の行く末を直接的に決定できる超絶権力者」です。
仮にそいつを権力者Xとしましょう。

権力者Xは、国民から信任を受けてるから、国民の代表者ですよね。
ということは、Xの意見には当然民意が反映されてると考えられるわけです。
となると、Xの発言には国民の民意という「正当性」が与えられるわけです。

要は、「俺の意見は民意なんだから逆らうな、ゴミめらが!!」という感じになっちゃうわけ。

でも、

人を殺してもいいですよー。だって、俺の意見は民意だから。
物盗んでも良いですよー。だって、俺の意見は民意だから。
男女差別しても良いですよー。だって、俺の意見は民意だから。

これっておかしくね?
そもそも、そんなの民意じゃねーよ、ってなりますよね。

そんなわけで、民主主義により権力を与えられた者といえども、その権力を行使できる範囲は制限しておく必要があります。

その制限をかける法が「憲法」です。

そして、憲法によって権力者の権力に制限を掛けていることを「立憲主義」と言います。

この立憲主義という思想は、もともとは特権階級の人たちが自らの保身のため、国王の権力を制限するために生まれた考え方です。
今回は民主主義とのつながりから便宜上別の説明の仕方をしたんですが、その本質はどちらも同じで、「権力者の権力を制限する」ことにあります。

では、なぜ権力者の権力を制限する必要があるのか?

それは、不当な権力行使は人権侵害につながるからです。
それを予防するために、あらかじめ制限をかけておくわけです。

これが立憲主義です。

まとめ

自由主義という目的を達成するために立憲主義という手段があり、同時に民主主義という手段もあるよーってお話でした。

そして、時に立憲主義と民主主義はぶつかりあいます。
それは、民意を反映させて国を動かすという民主主義的側面と、民意の暴走を防ぐ立憲主義的側面とが真っ向からぶつかりあうからです。

このことを伊藤塾の伊藤塾長は「民主主義(アクセル)と立憲主義(ブレーキ)」という比喩的表現を用いて端的に説明しています。

そして、このブレーキとアクセルを上手いこと駆使して辿り着く目的地こそが、自由主義という感じです。

このように、自由主義・民主主義・立憲主義は、相互が関連し合っていて密接不可分の関係にあります。

そんな感じです。

中学生にも分かるように説明したつもりでしたが、どうでしたか?
参考になればありがたや。

それでは、さいなら。

最後まで読んでいただきありがとうございました!
お役に立てれば光栄です。

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