西武ライオンズ2021年の投手陣を考えてみる
公開日:
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最終更新日:2020/12/02
西武ライオンズ 西武の若手で盛大にポジる
王座奪還の鍵を握るのは?
2020シーズンも残すところあとわずかになりました。
3連覇を狙った今シーズンは残念ながらSBに大きなゲーム差を付けられ、その夢はかないませんでした。
その敗因たるや様々ですが、あえて挙げるとすれば秋山選手の穴埋めと先発柱の不在と言ったところでしょうか。
特に、「こいつが投げれば勝てる!」と思わせることのできる先発投手がおらず、その結果ブルペン陣に大きな負担が掛かってしまっています。
今シーズンはそのブルペン陣の躍動もありなんとかAクラスを保持しましたが、この戦い方が翌シーズン、翌々シーズンまでできる保証はありません。
つまり、先発陣の立て直しが急務なわけであり、王座奪還の鍵を握っているとも言えます。
そこで、来シーズンに向けて投手陣をどのように整備していけばいいのかを少しだけ考えてみ見たいと思います。(増田投手は残留することを前提に)
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来シーズンの先発の柱は高橋光成投手
今シーズンの投球を見る限り、どの相手に対しても一定の力を見せることが出来ているのは高橋投手。
特にSB戦に対しても僅差の試合に持ち込めるので、来シーズンこそライオンズ不動のエースに成長してもらいた存在です。
やはり彼をローテーションの中心として先発陣を構成していくべきでしょう。
浜屋投手・松本投手にも大きな期待がかかる
個人的に来シーズンの先発2番手争いは浜屋・松本両投手になると考えています。
この二人の投手は、四球率が高く、被打率が低く、被本塁打率が高く、防御率が高いのが特徴です。
つまり、四球で溜めたランナーを長打で返されるパターンが非常に多いわけですが、連打を食らう場面は少ないので、四球癖を改善できれば大幅な成績アップも十分期待できます。
両投手ともに制球力は比較的高いのにも関わらず高四死球を記録しているので、来シーズンはいかに自分の球に自信を持ってストライクゾーンで勝負が出来るかが鍵になりそうですね。
たとえ四球を出した後でも、その後の打者に対して四球をビビらずゾーンで勝負できれば、といったところ。
特に浜屋投手は変化球が高めに浮く場面が非常に少なく、常に低めで勝負が出来ています。
課題である右打者に対して、アウトコースのチェンジアップで三振を取れるようになれば元SBの杉内投手の様な奪三振マシーンに生まれ変わるかもしれません。
来シーズン大いに期待大ですね。
平良投手の配置転換
個人的に、来シーズンライオンズが大きく飛躍するためには、平良投手の配置転換は急務だと考えています。
以前も言いましたが、平良投手は来シーズン絶対に先発をさせるべきです。
ライオンズファンなら薄々、「あれ?最近軽く投げてない?」と感じていることだと思いますが、私の感覚では9月に入った頃から先発を意識してかなり抑え気味に投げている様に感じていました。
それでいて、あれだけの支配的な投球を披露しているわけです。
さらに驚くことに、前半あれだけ四球を出していたのにも関わらず、10月・11月は14試合に登板して四球はわずか2つ。
9月は11試合に登板して四球が10個であったことを考えれば、急激に制球力が向上していると言えます。
四球が急激に減った要因は、間違いなく変化球の制球力の向上。
で、その変化球の精度が挙がった理由は、8分の力配分で投げても十分にゾーンで勝負できることが掴めたから、ではないかと考えています。
その力配分で四球も出さない、ヒットも打たれないと言う超無双状態に突入しているわけですから、平良投手の取り組みの方向性は間違いなく正しいと言えます。
また、ストレートを含めてカットボール以外のすべての持ち玉が決め球になっているので、相手も早打ちの傾向になってきています。
そうすると球数も抑えられるようになってくるので、必然的に長いイニングを投げられる様になってきます。
もし今オフに先発を再度志願してその調整がうまくハマれば、来シーズンは悪くても2点台、上手くいけば最優秀防御率のタイトルも十分に視野に入ってくる可能性があると考えています。
現時点でフォーク系が無いのは気になりますが、むしろ選手寿命も考えればフォークは捨ててチェンジアップをとことん磨く方がいいのかもしれません。
とにかく、来シーズンの平良投手には期待しかありませんね。
ぜひ裏ローテのエースになってもらいたい。
来シーズンは本田投手に大きな期待をしたい
さて、平良投手が先発に回ると勝ち継投の一角に穴が開く形になりますが、今のままいけば8回は森脇投手が務めることになりそうですね。
で、その森脇投手の穴埋めを誰がするのか?というのが、非常に大きな問題となってきます。
候補としては平井投手、ギャレット投手、宮川投手、小川投手あたりでしょうか。
しかし、平井投手は先発転向の可能性もあるので微妙だし、宮川投手は制球力に課題があります。
ギャレッド投手はそもそも去就が不明だし、小川投手は今シーズン十分に左殺しとして機能していることから固定での起用はもったいない。
そうすると、今いる投手陣の中から誰かを配置転換するしかありません。
そこで配置転換をしてもらいたいのが本田投手です。
あくまで個人的意見ですが、本田投手は現役時代の豊田コーチにダブるものを感じます。
ライオンズの中では少ないフォークpであり高い制球力を持ち合わせているが、先発で投げるには若干球威が不足している。
本当豊田さんの現役時代とそっくりです。
では、本田投手にリリーフ適正はあるのか?
まず、私の見た範囲では、本田投手の先発時のmaxは147キロ程度だったと記憶しており、1イニング全力で行けるなら150キロ前後を出せる可能性は十分あります。
で、持ち玉はカーブとフォークがメインですが、調子が悪い時のカーブは明らさまに腕が緩んでしまって完全に見切られているので決め球にもカウント球にも使いにくい。
そこで、カーブを捨てて、腕が緩みにくいフォークを豊田コーチと二人三脚で徹底的に磨き上げる。
1イニング限定のリリーフであれば、これでokでしょう。(完全にSBリリーフ陣の模範ですね)
森脇投手よりもストレートのアベレージは速そうですし、制球力も森脇投手と同等かそれ以上だと感じます。
なので、きっちりフォークを投げ切ることができれば、第二の森脇投手として勝ち継投の一角を担うことも十分期待できると思います。
あとは、今シーズン森脇投手が歩んだビハインド専→僅差ビハインド専→イーブン専→勝ちパターンの階段を登るだけです。
今井投手にも期待したい
今井投手は持っている身体的なポテンシャルはライオンズ投手陣の中でも随一と言えるでしょう。
しかし、今の投げ方を継続していればいずれ大きな怪我をしかねないと感じます。
一応動作分析を専門としてきた(元)理学療法士としての立場から見て、リリースポイントの近さと体の開きの早さが肩と肘に相当な負担をかけているのは間違いないかと。
というか、そのあたりの指導は投手コーチの仕事だと思うんですが、いったい何をしてるんだ?
将来有望な選手の未来を潰す気か?
常駐のPTだっているはずなのに。
まぁ本人の苦労も知らずにピーピーうるさいアンチもいるかもしれないですが、私は心底応援していますよ!
頑張れ今井投手!
強力ブルペン陣を形成するには斎藤投手の力が必要だ!
私は、本田投手と並んで斎藤投手にも来シーズン大きな飛躍を遂げてほしいと思っています。
最近は制球を意識しすぎるあまり本来の球威が失われている感じがありますが、彼の良さはストレートゴリ押しで打ち取れることだと思うので、ぜひその良さは失わないでほしいです。
ただ一点気になるのは、左のサイドスローなのにも関わらず、左打者がのけぞるようなボールが非常に少ないことです。
例えば、おハムの宮西投手やSBのかやま投手は、真ん中のストレート、あるいはアウトコースのスライダーでも左打者が体を仰け反らせることができていますが、斎藤投手にはそれがありません。
投げ方も球種も急速も似ているのになぜ左打者が退け反らないのか?
これを考えることで、来シーズン大きな成長を遂げるきっかけになるのではないかと考えています。
右打者にはクロスファイヤーがとても有効になっていますから、左打者に対しいかにアウトコースを踏み込ませないかがポイントになりそうです。
斎藤投手が力をつければ、小川投手より球威がある分、固定のポジションで使いやすいと思います。
ぜひ、来シーズンは大きく成長して勝ち継投の一角を担ってください!
応援してます。
ネクストブレイク枠
ここまでは既存の戦力で配置等を考慮しながら考えてみましたが、やはり新戦力の台頭も必要となってきます。
そこでネクストブレイク枠として、上間永遠投手に大きな可能性を感じています。
上間投手は全体的なまとまりがあり、ロッテの先発ローテーションにいそうなタイプの投手に見えます。
時折ストレートが高めに抜ける以外は制球も安定しており、シンカーを決め球として左打者にも強い。
右打者に対してもアウトコースのスライダー系のボールで空振りが取れる。
あのーそうですね、もう少し制球力が上がればまさにロッテの石川投手の様な感じでしょうかね。
ドラ7ではありますがかなりの可能性を秘めてます。
なべu君や井上投手はもう少し時間が掛かりそうな感じはありますが、上間投手は来シーズン一軍で投げる機会があると思います。
その際はぜひみなさん刮目せよで。
総括
というわけで、一ファンである私程度の分際で色々語ってみました。
私が夢見る来期のローテーションとしては、
高橋ー浜屋ーニール・松本ー今井ー平良(ニール投手と今井投手は榎田投手・内海投手・上間投手らを柔軟に)
やはり、カード頭は高橋・松本投手でしっかりとりたい。
表は3戦目でニール投手が投げるので、確実に2戦目をとりたいということで浜屋投手。
平良投手を最後に持ってくる理由は、まさに山本由伸現象で次に投げる投手の球が弱く見えてしまうことを防ぐため。
なんなら、エースと当たらない裏ローテの最後ということを考えれば、最多勝までとってほしい。
ブルペンは勝ちの場合森脇ー増田投手を固定し、前述した様に7回はシーズン序盤は平井投手・ギャレッド投手らで凌ぎ、いずれは本田投手に担ってもらいたい。(本田投手には豊田2号としてクローザーを担ってほしいまである)
あとは、斎藤投手がどれだけ精神面と左打者を克服できるかでだいぶ厚みが変わってくるところだと思います。
また、新戦力である佐々木投手がどれだけやれるのかも気になるところ。
今年の宮川投手くらいやってくれれば万々歳か。
ぶっちゃけ本音を言えば、菊池ー多和田ー松本・岸ー高橋ー平良(浜屋・今井投手ら)のローテーションを見たかった。
さすがにこのローテーションならSB以外は対抗不可能だと思うし、ライオンズの打撃陣(仮)と現在のブルペン陣の充実度を考えればぶっちぎりで優勝してもおかしくないと思う。
松本・平良投手を除けば、普通にエース級がズラリですからね。
このローテーションが組めた可能性があったのにも関わらず投手力が低いと言われるのは本当に心外ですよ。
でも、今更そんなことを言っても仕方なし。
来期はこのローテーションとブルペン陣でぜひとも他球団の鼻を明かしてほしい。
散々投手陣を罵った評論家どもをぜひとも見返してやってほしい!
投手力が低いなど金輪際言わせないほどの大活躍を期待してます!
では!!!!!!!!
最後まで読んでいただきありがとうございました!
お役に立てれば光栄です。
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