西武ライオンズが選手層を厚くするにはどうしたら良いのか?(野手編)
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西武ライオンズ
FAの冬
はてさて、ライオンズファンにとっては恐怖のオフシーズンがやってきました。
毎年毎年移籍の話題で本当に胃が痛くなるわけですが、例のごとく今年も増田投手のFA移籍の噂が連日ネット界隈を賑わせています。
まぁFA移籍は選手の権利ですから、一ファンがあーだこーだ言っても仕方ないんですけどね。
ですが、やっぱり心情的には残ってほしいわけですよ。
ただまぁ、これだけFA取得者が出てきて各球団から調査記事が出てくるのはある意味誇らしい側面もありますよね。
もちろん残留してほしいですよ。でも、FAとって見向きもされない選手が主力ってのも悲しいじゃないっすか。
そう意味で、他球団から必要とされる選手が沢山いることは嬉しく思います。
さて話は変わりますが、昨今SBの影響により「選手層」ということが非常に注目を浴びています。
この選手層という言葉を評論家さんの使用例から定義づけるとすれば、「控えの選手がレギュラー選手と同程度の実力を発揮できる」というニュアンスらしいです。
で、この選手層が薄い薄いとやったら煽られるわけですが、私はねー、ライオンズはこの感じのままだと一生選手層は厚くならないと思うんですよね。
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中心選手の活躍は補えないのが当たり前
私は、中心選手が欠けた時に選手層の話を持ち込むのはナンセンスだと思っています。
例えばSBで言えば、松田選手と柳田選手はどちらも中心となる固定メンバーですよね。
で、仮にこの二人が同時に欠けたとして成績を穴埋めしようと思っても、そんな簡単にできないですよね?
というか、補えないからこそ球界を代表する選手なわけですし・・・。
なので、中心選手が欠けた時・不調な時に「選手層が薄い!」っていうのはちょっと違う気がするんですよね。
中軸を担う選手の層が薄いのは当たり前。
無論SBだって例外ではないですよ。
現に、柳田選手が欠けた2019年SBと浅村選手が欠けた2019獅子では、中軸を担える選手が多かったライオンズに軍配が上がりましたからね。
これは、中心選手の欠損は中心選手が補うしかないと云うことの裏返しだと思っています。
偶々中軸候補がたくさんいたライオンズに軍配が上がったというだけのこと。
まぁつまるところ、結局中軸の欠損を補うことが出来ないのは、どこのチームも同じことなんです。
SBの選手層は脇役のレベルの高さ
じゃぁSBの選手層が持て囃されるのはどういう理屈なのか?
それは、中心選手の脇を固める選手のレベルが非常に拮抗していることだと思います。
ライオンズで言えば、金子選手くらいの仕事ができる選手が多くいる印象。
中心選手を輝かせる脇役たちが非常にいい仕事している印象があって、しかも誰が出ても遜色ない仕事ができる。
それがSBの選手層の厚さにつながっているのかなと。
ただ、このSBの層の厚さは脆さと隣り合わせなのかなーとも感じます。
固定できるだけのメンバーがいないが故に替えの効くポジションが多数ある状態とも言えるわけですからね。
まぁ中心選手がガッチリ決まればそれでも問題ないのかもですが。
ライオンズは「中心メンバー」が多すぎた
では、このSBの現状と近年のライオンズさんを比較してみましょう。
まず打撃面で言えば、秋山選手、浅村選手、山川選手、森選手、中村選手、栗山選手、外崎選手らがスタメンに名を連ねていたわけですが、この選手たちは、いわゆる「中心選手」になるべき選手たちで、脇を固める選手ではないんですよね。
他球団にいけば全員4番候補に名前が上がるくらいのレベルの選手ではありますから、どうしてもレギュラーから外すのは難しい。
そうなると残りの源田選手と金子選手が脇役に徹しなければいけないんですが、こっちはこっちで守備面において非常に重要な選手ですから、これまた簡単に外すわけにはいかない。
結局SBで言ったところの、スタメン全員が松田選手や柳田選手のような立ち位置の選手ばかりなので、どうしても試合から外せず空きポジションがない状態が続いていたわけです。
そうなると当然競争は生まれません、
このメンバーを見る限り控えの出番があるのはせいぜい代走くらいなもんで、代打も守備固めもマジで必要ないんですよね。
実際、もっとも打撃に期待できなさそうな金子選手ですら2割5分程度打てて足もあので。
ですが、この状態は将来を考えていく上ではかなり不幸だったと感じます。
やはり、レギュラーメンバーが圧倒的すぎると2番手が育たないよなーと。
でもって、ライオンズさんはいつの時代を切り取っても内野手のレベルが相当高いので、控えメンバーは本当に気の毒だなという印象がありますね。
ライオンズさんが今後選手層を厚くするにはどうしたら良いのか?
あくまで個人的な感性ですが、SBの選手層の厚さを印象付けていた存在は、周東選手だと思っています。
具体的には、複数のポジションを一定の水準で守れる上に足という最大の武器がある。
仮に打てなくても打率以上に存在が大きく感じるし、空いてるポジションに適当に配置できる、利便性と驚異の一芸を持った選手。
やはり彼の存在がSBの選手層を印象付けているように思います。
で、ライオンズさんも彼の存在を編成として模範するべきだと思うんですよね。
守備はクソだけど打撃だけは良いとか、打撃はクソだけど足はめっちゃ速いとか。
スカウティングの時点でレギュラーを想定していない仕事人枠みたいな指名があっても良いと思うんですよね。
結果的にその選手が大輪の花を咲かせることだってあると思うんですよ。
例えば甲斐捕手だって同い年の支配下一位は捕手だったわけで、当初から球団としてレギュラーの期待は薄かった指名だと思うんですよ。
でも結果はご存知の通り。
甲斐捕手の存在はSB流育成プログラムである積極的に2番手を育てようとした結果の思わぬ副産物だと思うんですよ。
周東選手なんかもその典型でレギュラーまでのし上がった選手だと思います。
で、ライオンズさんもこのやり方は模範するべきだと思います。
支配下指名で一流野手が育つことは分かっているわけですから、後は積極的に穴埋め要因を育てていく必要があると思うんです。
レギュラーではなく、最初から穴埋め要因に特化して育てていく。
今のライオンズにはこの非情なまでの特化型育成プログラムが必要なんじゃないかなって。
そんなことを考える秋の夜長。
最後まで読んでいただきありがとうございました!
お役に立てれば光栄です。
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