乃木坂46「きっかけ」の知名度が上がらない理由を客観的に分析してみる

公開日: : 最終更新日:2017/01/15 乃木坂46

      

こんないい曲なのになぜ知名度が上がらないのだろうか?

どうも新常です。

10月に入り俄にNHK界隈が盛り上がってきました。
そう、何を隠そう(?)紅白歌合戦が近づいているのです。

そして、去年に引き続き乃木坂46が紅白に出場できるか注目したいところですが、「仮に出場したところで一体何の曲を歌うのだろう?」という一つの疑問が浮かび上がってきました。

そして私が出した答えは、そう、

「きっかけ」

です。

散々当ブログでも書いているように、私が乃木坂にのめり込むきっかけとなった曲がまさしく“きっかけ”であり、初めて聞いた時の耳当たりの良さを未だに感じることが出来るくらい素晴らしい曲だと感じています。

ですが、ここで一つ問題が発生しました。

それは、

「きっかけの知名度がやたらと低い」

ということ。

残念ながら紅白で歌うにはあまりにも知名度が低すぎます。

そして、なぜこれだけの名曲が今まさに埋もれようとしているのかを客観的に分析してみることにします。

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「きっかけ」の知名度が上がらない4つの理由

私なりに客観的に考えてみた知名度があがらない主な理由は以下の4つです。

1、シングル曲じゃない
2、プロモーションが弱い
3、MVの公開が遅れた
4、MVの内容が分かりにく

この4つが主な原因だと感じます。

これらの理由をさらに細かく見ていくことにします。

と、その前にとりあえずMVを見よう

箸休めにどうぞ。

きっかけをiTunes Storeでダウンロード

理由その1【シングル曲じゃない】

これに関しては時期的に仕方無い部分もあったとは思いますが、「きっかけ」クラスの名曲をシングルに持ってこれなかったのはかなりの痛手だったと思います。

いい曲はいつの時代でも売れると思いますが、例えどんなに名曲だとしても聞いてもらうきっかけが少なければ意味がありません。

レコード会社はシングル・アルバムに関わらず、ある程度知名度のあるアーティストがCDを発売するとなれば宣伝にそれなりの額を注ぎ込みます。

今や乃木坂46はソニーの稼ぎ頭なので、CDが発売されるたびにポスター・CM・歌番組など、ありとあらゆる情報媒体を駆使して宣伝をかけてきます。

ですが、歌番組やテレビCMなどの、聴覚に直接訴求をかけ音楽という商品を有効に売り込める媒体は一定の時間枠に収めないといけないという制約があるので、発売曲全曲をプロモーションするのは物理的に不可能です。

すなわち、シングル発売のプロモーションであれば表題曲を披露すればいい話なんですが、アルバムの場合であれば14〜15曲の間のどれか一曲に絞り込む必要があることを意味しています。

つまるところ、アルバム発売時の宣伝はどの曲にフィーチャーしてプロモーションを掛けたら良いか分かり難くなるという現象を生んでしまうわけです。

例えば、シングルCD発売時のTVCMは表題曲のみをBGMとして流している場合が殆どですが、アルバム発売時は収録曲数曲を短く編集して流している場合が多いです。

現在のTVCMは一枠15秒なので、単純に5曲流そうと思えば1曲あたり3秒の計算になってしまいます。
一方のシングル曲の場合は丸々15秒を1曲に使えるので、初めて聞いた人も曲の概要を掴みやすいわけです。

どっちが印象に残りやすいかは言うまでも無いですよね。

このことから、やはり「きっかけ」がシングル曲ではなかったのは痛かったですね。

理由その2 【プロモーションが弱い】

先ほどの理由1に通づるところがありますが、プロモーションが弱かったという事実はあると思います。

例えば今の時代、YouTubeという動画共有メディアが存在しており、YouTubeは投稿者の動画再生前に1分程度の広告枠を提供しています。

YouTubeを多く活用する人は分かると思いますが、YouTubeの動画再生前のCMって実はとても有効なんです。
なぜなら、しつこい位に同じCMが流れるから。

何度も何度も同じCMを見ることになる視聴者の中には当然嫌悪感を抱く層もいるでしょう。
ですが、確実にその逆の層もいるはずです。

特に動画広告はアドセンスやポスターなどと違い「実際に音楽を聴ける」という、CDの売り込む上で大きすぎるメリットがあります。

そこから流れてくる音楽が耳障りよく、心地良い曲であれば乃木坂に興味の無い層の一部を引き込むことが出来たと思います。

実はこれは私が実際に体験した話でもあるんです。

今から1年半前くらいの話だったと思いますが、fhánaというアーティストの「Outside of Melancholy 〜憂鬱の向こう側〜」という曲がしつこい位YouTubeのCMで宣伝されていました。

当然私も最初のうちは冒頭の5秒で速攻スキップしていたんですが、何度も聞くにつれて妙にメロディーラインと歌詞に引き込まれ、最終的にフル動画を探したという経験があります。

今も昔もfhánaというアーティストの曲はこの1曲しか知りませんが、とても印象深い曲の一つになっています。

このように、しつこく宣伝を掛けることで潜在的な層を引きつける事は間違いなく可能なんです。

当然いい曲であるという前提条件はありますが、「きっかけ」クラスの曲であれば十分に通用したと思いますし、逆に音楽プロモーションに携わる仕事をしている人が「きっかけ」の完成度高さをあらかじめ見抜けなかったとしたら、それはそれで大きな問題でしょう。

とはいうものの、2ndアルバムの全4タイプに「きっかけ」は収録されているので、ある程度人気が出ることは見込んでいたんだと思いますけどねー。

だとしたら尚更プロモーションが弱かったことが悔やまれますね。

理由その3【MVの公開が遅れた】

私個人としてはこの理由が一番大きな要因だと考えています。

「きっかけ」のテレビ初公開は6/10のミュージックステーションだったと記憶していますが、その時の平均視聴率は7.5%です。
何も条件を考慮せず超単純に計算すれば900万人以上の人が見ていた可能性があるわけです。

もちろん地区によって違うので一概には言えないのですが、それでもほぼ確実に500万人以上の人が見ていたかと思います。

「きっかけ」が収録されているアルバムが6/6付で27,5万枚を売り上げているので、乃木オタが一人一枚ずつ購入したと仮定すると27,5万人が購入した計算になります。

そしてアルバムを購入するくらいなので当然出演番組はチェックしてるだろうと考えるのが妥当ですよねー。

その場合少なく見積もっても、視聴者500万人ー乃木オタ27.5万人=472,5万の人が「きっかけ」をミュージックステーションで初めて聞いた層に分類できるわけです。

そしてこの中の何割かが「あー、きっかけっていい曲だなー」と感じた時に、一番最初に利用するメディアといえばフリーメディアの「YouTube」ですよねー。

ですが、ミュージックステーションで初披露した時(6/10時点)は、まだMVの公開はされていませんでした。

すなわち、「きっかけ」に興味を持ってフル動画を探しに来た人の期待を見事に裏切ったわけです。

もしこの時点でMVが公開されていれば、乃木坂46に興味を持つ「きっかけ」になったと十分に考えられますから。
この公開遅れは大失敗と言っていいと思います。

むしろMステ級の歌番で披露するくらい自信がある楽曲なら、あらかじめMVを作っておくべきだったと思います。

んー、残念。

理由その4 【MVの内容が分かりにく】

そして、満を持して公開された「きっかけ」のMVですが、残念ながら乃木オタ以外には内容の構成が判りにくいです。

乃木オタで46時間テレビを見た人なら納得内容でしょうが、残念ながら新規ファンの人には全く意味が分かりませんよね。

そして、私自身「きっかけ」という曲は何より歌詞が素晴らしいと感じているんですが、残念ながら黒板アート製作している映像を延々と流すだけの内容では歌詞と映像との整合性が取れないように感じます。

可愛い子たちが只管に絵を描いている映像を楽しめる人はいいですが、新規リスナーの殆どは楽曲を気に入って聴きに来ている人が多いです。
なので、MVの内容もその辺りの層への配慮が欲しかったなーと感じます。

それに深川さんの卒業制作という大義名分がありますが、肝心の深川さんが抜かれる映像はあまり多くないですし、何より新規の人にとってはどのような目的を持って黒板アートを制作したのかが分かりにくいという問題もあると思います。

もちろん乃木坂46の一ファンとしてはとても感動的な構成ではあるんですが、客観的に考えて自分が新規の立場でMVを見ても内容が伝わってこない気がします。

いい曲なだけにその他の要素で粗が目立つのが本当に勿体無いと感じますし、MVとPVの2本作れば良かったのになーと改めて思います。

まとめ

私が感じる「きっかけ」の知名度が上がらない理由はこんなところです。

本当にいい曲だと思うので食わず嫌いはやめて多くの人に聞いてほしいなーと心の底から思うんですが、いかんせん私自身にも発信力が無いもんでどうにもできませんの。

なので、紅白の舞台でもう一度「きっかけ」を披露して、次こそ大輪の花を咲かせてくださいな!

では

乃木坂46の「きっかけ」が名曲すぎる。歌詞を深読みしてみた。

最後まで読んでいただきありがとうございました!
お役に立てれば光栄です。

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Comment

  1. みーしゃ より:

    簡単なことを難しく考えすぎだと思います。
    シングルになっていないのが大半です。
    それと一般的にはそんなにいい曲と思われていないからだと思います。
    ファンの中では人気があり、ミスチルがカバーされたということはありますが
    それで?というように思います。
    主体論を出ていません。
    音楽的な解析が必要です。
    ネタ切れならわかりますがこれからの曲を販売していく方向なら
    その位置の曲は厳しいと思います。

    • niitsune mune より:

      こんにちは。
      コメントありがとうございます。
      貴重なご意見ありがとうございました。

      簡単な事を簡単に、当たり前の事を当たり前に喋るより、少々のあまのじゃく的視点があったほうが面白いと思いませんか?
      少なくとも私はそういう価値観を持ってブログを運営しています。
      で、音楽的な解析はあえて触れていませんが、それは単に私に音楽知識が無いからです。

      桜井さんがカバーした事の経済的意味などは長くなってしまうのでいずれ別記事にしてみます。

  2. keya より:

    他の表題曲に比べて、インパクトがない。
    楽曲に人を引き付けるためのフックがないと思います。
    宣伝の仕方は、その通りだと思います。

    • niitsune mune より:

      コメントありがとうございます。

      フックがないとは、なかなか鋭い言い回しですね。
      個人的にきっかけは大好きな曲ですが、確かにその通りなのかもしれません。

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