オススメの小説4選!読み出したら止まらないぜ!

公開日: : 最終更新日:2020/12/08 生活・趣味・季節

      

小説を読めば時を忘れる

一昔前に比べて急激に娯楽が増えた昨今。
一部の調査で、近年、学生のひと月あたりの本購入額の低下が著しいと報道されていました。

紙から電子書籍に移行しつつある世の中ですので、一概に単行本の消費率が下がったことが読書離れと結びつくとは言い切れ無いと思いますが、それでもスマホの普及により読書時間が減っているのは事実だと思います。(なんか矛盾しててスンマセン。

多機能で魅力的なアプリがたくさんストックできるスマホ、かたや字が小さく読みにくい上に、己の想像力だけで文章を解釈する必要がある小説とでは、圧倒的に前者の方に需要が偏るのは当然だと思います。

それに、小説は“無料で試し読み”がほぼ不可能に近いので、スマホアプリみたいに気軽にダウンロードして遊ぶー、といった手軽さにも欠けますしね。

そんなわけで、私が今年読んだ小説の中から、これは面白い!と思った小説を5冊紹介したいと思います。

スマホを置いて、本を読んでみませんか?

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「無痛」 著者:久坂部羊


無痛 [ 久坂部羊 ]

こちらの作品は、以前も当ブログで紹介しました。

この作品の著者は阪大医学部卒のお医者さんです。
なので、作中に少し慣れない言葉が出て来ますが、それは都度調べてくださいな。

【あらすじ】

神戸で起こった一家四人の惨殺事件。
とても人の諸行とは思えない惨殺の手口。
現場に残された犯人への手掛かりは、明らかに子供のものと思われるSサイズの帽子、LLサイズの靴の跡という矛盾した証拠・・・。

捜査線上に浮かび上った14歳の自閉症を抱えた少女。
何と彼女は犯行を自白したのだ。
しかし、外見だけで病気の見える医師・為頼の診察により、彼女には”犯因症”が無く犯行は別の人物である可能性が浮上。

そして、この診察がきっかけとなり、医師・為頼が事件の真相へと足を踏み込むことになる・・・。

ってな感じのストーリーです。

この作品は、医療×ミステリーの中でも特に質の高い作品だと思います。
文章力、設定、話のテンポ、そして、何と言っても著者の描写力が半端じゃないです。

生きたまま人間を解剖するシーンの描写は大袈裟じゃなくガチで吐きそうになります。
なんならちょっと「オエッ」ってなりましたよw

書き出しも上手なので、序章からガンガン引き込まれること請け合いです!

ぜひ一読を!

「第五番」 著者:久坂部羊


第五番 [ 久坂部羊 ]

表紙を見て感づいた方もいるかもしれませんが、この作品は「無痛」の続編です。

故に、あまり内容に触れてしまうと「無痛」のネタバレになってしまうので、なるべく核心部は伏せてお伝えします。

【あらすじ】

始まりは、ある若い男性銀行員の口に感じた小さな違和感からだった・・・。

その違和感は徐々に形となり、口の中に大きな腫瘍として形を現す。
違和感の正体は、エイズや臓器移植後に用いられる免疫抑制剤などが原因により発症する“カポジ肉腫”だった。

しかし、彼は不特定多数との性交渉の記憶もなく、ましてや臓器移植など受けていない。
そう、今回発症したカポジ肉腫の源泉が検討もつかないのだ。

そんな状況とは裏腹に、口にできたカポジ肉腫は彼の体をどんどん蝕んでいき、やがて彼の命をも蝕んでいった。

これが、後に日本中を恐怖に落としいれる“新型カポジ肉腫”発症の第一症例であった。

次々と人々に広がり、発症後容赦なく命を蝕んでいく“新型カポジ肉腫”。
確立された治療法もなく、また、治療効果がないばかりかドンドン進行を速めていく。

次から次へと発症していく“新型カポジ肉腫”の恐怖に怯える日本。
そして、この時はまだ、このパンデミックが人為的に作られたものだと知る人間は誰一人いなかった・・・。

無痛に続きこの作品も非常に読みやすく、600ページ程度ある長編にも関わらず一気読みしてしまう面白さがあります。

ちなみに、私が久坂部さんの作品を贔屓する理由は、久坂部さんが持っている医療に対する価値観にあります。

久坂部さんの医療に対する価値観がどのような物なのかは、作品を通して必ず感じていただけると思います。(良いか悪いかは別にして・・。

ぜひ、ご一読を。

「乱反射」 著者:貫井徳郎


乱反射 [ 貫井徳郎 ]

この作品を読むきっかけになったのは、乃木坂46の齋藤飛鳥さんというメンバーが番組内で「オススメの本」として紹介していからなんですが、これがこの年一番の大当たり。(まだ3月ですけどねー

めっちゃ面白かったです。

齋藤さんは番組内で「一人ひとりの小さなモラル違反で、社会全体の大きなモラルを崩してしまう作品」と紹介しており、その紹介文に一気に興味を惹かれての購入でした。

で、実際に読んでみると、モラルという枠に収まりきらず、一人ひとりの小さなモラル違反が積み重なり、やがて人の命を奪ってしまう、といった非常に興味深い設定・内容でした。

この作品の面白いところは「あれ?俺も知らぬ間に人殺しに関与してるのか?」と、本気で考えさせられるくらい、誰もが意識しないであろう小さな小さなモラル違反の積み重ねという点です。

乱反射・・・表面が滑らかでない時、入射した光が様々な方向に屈折する現象。

モラル違反とは人の心の乱れ、つまり滑らかではないという事。
まさに小さなモラル違反が意図しない方向に作用している今作品を象徴するようなタイトル。

内容からタイトルまで、本当に素晴らしい作品だと思います。

ぜひ、ぜひ、一読を。

「青の炎」 著者:貴志祐介


青の炎 [ 貴志祐介 ]

この作品は15年ほど前に二宮さん主演で映画化された作品です。

キャッチコピーは、

“こんなにも切ない殺人者が、かつていただろうか。17才の少年が望んだもの。それは、平凡な家庭とありふれた愛。ただ、それだけだった”

このコピーから分かるように、この小説は、一人の少年が愛する人を守るために殺人を企て、実際に殺害に至るまでの心の葛藤、殺害後、罪を背負いながら生きて行く苦しさに主題を置いている作品です。

一見青春を感じさせる設定なのに、実はすごく用意周到に作られた話。
なんたって、完全犯罪成立の一歩手前までこぎつけるわけですから。
なのに嫌味な感じは一切なく、自然と主人公に感情移入してしまうと思いますよ。

人を殺めるという事はもちろんいけないことですが、これを読み終わった後には“情状酌量”という言葉が胸に突き刺さると同時に、主人公の顛末に涙すること請け合い。

ハッピーエンドで終わらない最後にも注目です。

ぜひ、映画とともにご一読を。

まとめ

さて、矢継ぎ早ではありますが今年読んだ中でオススメの小説5作品を紹介しました。

この中でも特にお勧めしたいのが「乱反射」です。

今まで読んだ小説の中でもかなり上位に入り作品かと。

まとめて読むもよし、様子見で一冊づつでもよし、ぜひ読んでみてくださいな。

では。

最後まで読んでいただきありがとうございました!
お役に立てれば光栄です。

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