【FX講座】円安とは?分かりやすく解説してみます
公開日:
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最終更新日:2016/12/13
投資の知識

為替用語は難しく考えちゃダメー
前回は円高についてお話ししましたので、今回は円安についてお話ししていきたいと思います。
難しく考えすぎると分からなくなってしまうので肩の力を抜いていきましょう。
ちなみに後半に現在の米ドル/円の今後の展望も書いているのでそちらも参考にしてみてください。
円高についての解説はこちら。
円安とは?
円安とは難しく言うと、「円の価値が対外国通貨と比べて相対的に安い時」です。
これを分かりやすく言い換えると、「円の価値が低い状態」と言った感じ。
少し見にくいんですが、このチャートは米ドル/日本円の為替チャートです。
このチャートが上に行けば行くほど円安、逆に下に行けば行くほど円高になります。
赤い横線が引いてある場所が1米ドル=120円のライン。
現在の取引値は黄色の点線が引いてある場所になるので、1米ドル=約109円です。
120円のラインを基準にすると現在は円高ドル安状態ですねー。
で、日本円で取引をするとこの感覚は非常に捉え辛いですよね。
普通に考えれば上に行けば円高、下に行けば円安って感じですもんね。
そんな人は円基準で見るのではなくドル基準で見ると解決すると思います。
米ドル/円のチャートは必ずドルの価値が下がる(ドル安)=円の価値(円安)が上がる、ドルの価値が上がる(ドル高)=円の価値が下がるの図式が成り立つちます。
このチャートをドル基準で見ればチャートが下に行けば行くほどドルの価値が下がる(ドル安)=日本円の価値が上がる(円高)、逆に上に行けば行くほどドルの価値が上がる(ドル高)=日本円の価値が下がる(円安)、このように解釈することができるわけです。
こうする事で多少理解しやすくなると思います。
日銀は円安方向に為替を誘導しようとしています
前回の円高の記事でお話ししましたが、日銀は現在円安方向へと為替を誘導しようと様々な政策を実施しています。
日本の経済は圧倒的に輸出系企業が支えており、かつ内需が非常に高い国なので円高はデメリットでしかないんです。
その過度な円高を是正するために異次元金融緩和や最近話題のマイナス金利政策を実施したというわけです。
この政策が成功しているかと言われれば微妙なところですが、ひとまずリーマンショック時の超円高時代からは逃れることが出来てはいる状態です。
今回の大統領選でドナルドトランプ氏が当選しましたが、彼が公言している内需を潤わす政策を取ってきた時に為替レートがどのように変動するかが非常に楽しみです。
今後の円安材料
今後の長期的な円安材料としては、アメリカの利上げいつになるのかが最注目材料になります。
それ以外にも日銀のさらなる円安誘導、いわゆる金融緩和があるのかどうかも注目ですね。
今後の為替の動きは?
ファンダメンタルズ的に言えば、現在の米ドル/円のトレンドは円安トレンド。
つまり上昇トレンドが発生しています。
おそらく上昇のターゲットは月足で見て112.30円付近。
このあたり一帯を目安に売りの指値が入っている状態だと見ています。
中期足で見た時には100円付近でトリプルボトムをつけての上昇になっているので、かなり強めの上昇トレンドが発生していると考えて間違い無いと思います。
やはり狙いは112円中盤ですね。
112円を大きく越えれば長期の上昇トレンドが継続、逆に112円から徐々に落ちてきた場合は中期で下降トレンドに転換したと見るのが妥当かと思います。
もちろん私個人の見解なので悪しからず。
ではまた。
こんな記事もどうぞー。
⇨サラリーマン、社会人初めての副業投資はFXで副収入を稼ぐべし
最後まで読んでいただきありがとうございました!
お役に立てれば光栄です。
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