若手理学療法士が3度の転職実体験を語ってみる

      

転職を成功させるための求人情報の参考にどうぞ

(この記事はprを含みます)

理学療法士や作業療法士としてのキャリア形成は意外と難しいですよね。

一般企業と比べて爆発的に給料が伸びるわけでも無いし、開業権があるわけでも無い。
現実は厳しいです。

ですが、求人次第で転職をきっかけに状況が好転することは往々にしてあります。
実際私は3回転職して、3回とも給料が上がりました。

何より、経験年数は転職時にさほど重要ではないという現実があります。
実際に私がそうでしたから。

「経験こそ全て」

この考えが浸透している今のリハ業界では年数が浅いうちに転職することはちょっぴり勇気が必要かもしれません。

でも、大人なら人の意見に流されず自分で考えて行動するべきです。
人生の舵取りくらい、自分でしないと。

あくまで私の経験談ではありますが、ストーリー仕立てにして転職の成功例をお話ししたいと思います。

転職で悩んでいる方の参考になれば幸いです。

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激務から逃げ出した社会人1年目 (2012年)

1年目は関東某県のクリニックに就職。
初任給は手取りで21万円ほど。

クリニックなので朝は9時から診察開始で、午後は6時半まで。
病院に比べたら少し長いかなぁー程度の業務時間でしょうか。

毎週水曜日、日曜日、土曜の午後、それに祝日が休診日。
夏休みも10日くらい、冬休みも1週間くらい。
とにかく休みが多かったです。

まぁこんな感じで、外観上はとっても良さげなクリニックでした。

が、

その実情は越権まがいの仕事をさせるわ、昼休みないわ、院長は怒鳴るわ、有給が取れないわでどんでもないブラックでした(爆

それに加え1日に対応しなければいけない患者数が半端じゃなく、スタッフ一人につき1日40人なんて日もざら。
後にこの経験が評価されるので良かったんですけど、今考えると超絶クソクリニックですよね。
つーか単位もクソも無いんかいって。

当然こんな環境の病院にスタッフなど程着するはずもなく、リハビリチームは次々と脱落。
最終的には1年目の私が最古参になるという異常事態にまで発展。

結局、私も御多分に洩れず2年目の9月ごろにリタイア。

就職が前年の5月だったので、実質1年と4か月の短い新卒生活でした・・。

ゆる〜い社会人2〜3年目 (2013〜2014年)

前回の職場を退職してから少しだけニート生活に突入。
そのまま社会からドロップアウトしかけるも、なんとかリハの世界に戻ってきました。

次の場所は都内のデイサービスです。

給料は手取りで大体23万円程度。
まぁ良くもなく悪くもなく無難な感じですかね。

就業時間は日により様々で、朝9時から夜の6時の時もあれば朝8時から夜の5時の時も。
フレックスというわけでは無いですが、他のスタッフの時間によって前後する感じでした。

ちなみにお昼ご飯つき。
勤務日によっては夜ご飯も付きました。
これはデイサービスならではですかね。

休みはシフト制で週6勤務もありましたが、リハスタッフは私だけでしたので比較的自由にやらせてもらえましたね、

で、主な業務は、利用者のリハ、掃除、洗濯、お風呂の介助、送迎など。
一応PTでの入職だったんですが、実際はデイのお仕事全般やってましたね。

でも、なんだかんだでここのデイサービスも続かず、1年足らずで退職してしまいました。

その理由は、

さすがにちょっと違うなって(笑

すごいワガママを言ってる自覚はあるんですが、さすがにPTとしての仕事少なすぎだしヘルパーとしての仕事多すぎ。

前回の職場は忙しすぎて退職。
で、今回の職場はptとしての仕事少なすぎて退職。

いやー、我ながらクソみたいな理由。

やっぱり社会不適合者か、俺w

給料が大幅に上がった社会人3年目以降 (2014〜現在)

実は前回のデイサービスを退職する一ヶ月くらい前から、転職活動を開始してました。
もちろんデイサービス側も了承済み。

幾つかの求人サイトとエージェントに相談した結果、次に選んだのは一般企業が運営している訪問看護ステーション。

まだ開設して間もない事業所で、利用者さんもほとんどいない状態のステーションです。

このような先行き不安のステーションを選んだのには理由があります。

それは、私自身がベテランのPTがいる職場で働きたくなかったから。
これが本音です。
消極的な理由でスンマセン。

私はあんまり積極的な性格ではなく先輩が多い職場では萎縮して働きにくかったので、そのようなしがらみのない職場をエージェントの方に紹介していただきました。

ホントクソみたいな理由なんですが、やっぱり働きやすいところの方が良かったので・・・。

ただ、この転職がきっかけで大幅に給料が上がります!

 

固定給30万円+インセンティブ!

 

さすが訪看ってところでしょうか。
エージェントの方に交渉を頑張ってもらったのと、新規開設で職員を探していたところに上手く滑り込めた感じだったんですかね。

インセンティブというのは、月のノルマ以上の件数をこなした場合に、超過分1件あたり3000円〜4000円の報酬が別途支払われる契約のことです。

例えば、月80件以上の訪問でインセンティブ発生という雇用契約を結べば、1件超過する毎に3000円〜4000円程度の出来高が支払われます。
仮に月100件訪問すれば、20件×4000円で8万円のインセンティブが支払われる計算になります。

このシステムこそが、病院や施設と圧倒的に違うところですね。

これに残業代が入りますから、まぁ普通に働いていれば結構もらえるわけですよ。

ちなみに私の就職した場所は土日と祝日休み。
朝の8時半から午後5時半まで。
残業はほとんどなし。

肝心の業務内容は、訪看なので訪問リハビリ。
一応事務所が都心なので、チャリンコで訪問する感じです。

御察しの通り、暑さと寒さは敵ですね。
ただ、時間に縛られてない感じはすごく楽チン。

時間に間に合いさえすればコンビニに寄ることもできますし、次の訪問までの時間の潰し方は基本自由です。

少し言い方が悪いかもですが、ちゃんと仕事さえしていれば拘束はほとんどありません。

もちろん良い事ばかりではないですけどね。
急変したら救急車呼ぶ手配が必要ですし、他職種の人にも自分から積極的にコミュニケーションを図る必要もあります。

私見ですが、病院や施設以上に自分で考えて行動する力はある程度必要だと思います。

でもそんなの業界で働いていればいずれ誰しもが通る道。
そういう経験を早めにできるのも訪看のメリットの一つですね。

✳︎追記 2020年現在の近況

現在は理学療法士の職を離れ、将来法律家になるために勉強をしています。

もちろんその為には司法試験という大きすぎる壁を突破しなければなりませんが、その壁を超えた時に新たな景色が見れることを楽しみに励んでいます。

ちなみに、将来的には検察官か交通事故を取り扱う弁護士として働くことを夢見ています。

キャリアの答え探しは難しい

というわけで、簡単ではありますが私の転職例をお話ししてみました。

一般的にはあまりいい転職動機とは言えないかもしれませんが、それでも給料だけは上がり続けた感じです。

もちろん今後のPT人生でお金を求めるのか技術的なものを求めるのかは人それぞれ。
自分が信じた道こそ答えだと思います。

で、ここから先はその中でも「お金・給料」にスポットを当ててお話ししていきます。

私が転職の際にどのような思考を辿ったのかを詳細に書いていきますので、ぜひ最後まで読んでってください。

給料の差は意外と大きいと思います

前述したように、私は転職する度に月収を平均3万円ずつ上げてきました。

一見わずかな差に思えますが、実際に現時点での生涯賃金に換算してみると、

最初の職場で働き続けてた場合、

21万×(12ヶ月×6年)=合計1512万円です。

一方転職を繰り返した結果、

(21万×12ヶ月)+(23万×12ヶ月)+(33万×48ヶ月)=合計2112万円です。

実働6年ながら約600万円以上の差があることが分かります。
単純計算で年間100万円の差という事になりますね。

これは最初の職場に留まっていた場合と比較して2年分以上余計にもらっていることになります。

今回は賞与分を除外して計算していますので、実際はもう少し差があります。
これが今後30年、40年続くと考えると埋めようのない差になる可能性だって否定できません。

皆さんはこの差をどう感じるでしょうか?
ぶっちゃけ結構やばいと思いません?

取り返しのつかなくなる前に

こういう具体的な数字を見せられると急に焦りが出てくるもんだと思いますが、それでも転職となる決心がつかない人が多いと思います。

そりゃそうですよ。
行動を起こすよりも今の場所に留まってる方が精神的にも肉体的にもストレスが少ないですからね。

でも、敢えて言わせてもらいます。

 

「取り返しがつかなくなりますよ?」

 

実際、私と皆さんとの間には同期間で600万円の差が出来ていますからね。

さすがに同じ期間働いて600万円の差がつくのは笑えないでしょ?

だから取り返しのつかなくなる前になんとかした方がいいと思うんですよね。

転職なんて覚悟次第

「PT 転職」って検索すると、色々甘い言葉が並べられてますよね。

何を信じるかは自分次第ですが、私の経験上そんな甘いもんじゃないぞーって感じです。
特に転職にリスクが無いなんてのは絶対嘘ですから。

やっぱりリスクもストレスはありますよ。
スムーズに決まるかどうか、自分の希望が通るかどうか、職場に馴染めるかどうか、その他様々な不安要素は絶対につきものです。

本音をいえば私だって転職活動はしたくありません。
今の職場に甘えてた方が絶対に楽です。
これだけは断言できます。

だからこそ言えるのは、転職には何より覚悟が必要だということ。

沢山の負の感情が頭をよぎって面倒くさくなってくるんですが、その感情に打ち勝てるかどうかです。
自分の甘えた感情に蓋をできるか。
ホントそれだけだと思います。

逆に開き直って覚悟さえ決めてしまえば、転職なんて大したイベントじゃないんだなーってことに気がつけると思いますよ。

経験年数なんて気にせんでよか。

みなさんの中には、転職に際して自分の経験年数がコンプレックスになってる人がいませんか?

経験が短いから転職にはまだ早いとか、今の職場の先輩に何言われるか分かんないとかで。

今一度言いますが、それを含めて覚悟を決めてください。

というか私の職歴みてくださいよw
めちゃめちゃ経験浅い時期から転職パラダイスですよ。

それに先輩に何を言われようと、あなたの療法士としての価値を決めるのは他でもない患者さんですからね。

経験年数でしかマウント取れない先輩なんか鼻で笑ってやればいいんですよ。

そのくらい開き直って覚悟決めちゃってください。

転職しない事のリスクも頭の片隅に

前述した通り転職活動というのは様々なストレスがあります。
そういうストレスも含めて一つのリスクと捉えておくべきでしょう。

しかし、冷静に考えてみると転職をしない事にもリスクは潜んでいるんですよ。
ひとつはさっき言った給料面の話ですが、ここでのリスクはもっと取り返しのつかないものです。

それは年齢です。

これはマジで給料以上に取り返しがつきません。
特に転職市場というのは、長期キャリア形成を目的として年齢制限を設けている場所も多数あります。

で、そのデッドラインは大体30〜35歳前後。

この年齢制限に触れてしまうと、もうどうにも取り返しがつかなくなります。

なんだかんだ転職に躊躇している間に、転職したくても出来ない年齢になってしまう可能性がある事を忘れないでください。

情報収集が成功の決め手

さて、覚悟を決めいざ転職活動に励もう思ったところで、初めての転職だとどう行動したらいいか良く分からないと思います。

私の経験上、ホントに転職を成功させたいなら必ずやって欲しいの正確な情報収集です。

ここを怠るといわゆる「思っていた職場と違った」という、最悪のすれ違いが生じます。
まさに私のデイサービスの時と同じパターンです。

このような入職後のギャップをなくすためにも面接前の情報収集はとても大事になります。

情報を正しく選ぶのは難しい

そうは言ってどうやって情報し入れたら良いのか分からないですよね。

まぁ幾つか方法はあると思いますが、手っ取り早いのはエージェントに依頼して情報を聞き出すことでしょうね。
実際私はこの方法である程度の情報を仕入れてました。

あとは友人に聞いたり職場見学に行ったりするのも手ですが、これを働きながら並行してやるのは結構大変。

やっぱり転職エージェントに依頼するのが一番手っ取り早く、かつ正確だと思います。

転職エージェント=キャリアアドバイザー

転職エージェントに耳馴染みのない方も多いと思うので、簡単に転職エージェントの説明をしておきます。

転職エージェントとは、あなた専任のアドバイザーが希望の職場を探したり、その希望先と給与交渉してくれたり、面談の日取りを設定してくれたりするサービスのことです。

簡単に言えば、自分に代わり転職活動をサポートしてくれるサービスって感じですかね。

退職願の書き方、病院とのマッチング、面接の日程調整、職務経歴書の書き方、面接の仕方、その他諸々を一切合切サポートしてくれます。
もちろん無料ですよ。

世間一般で有名なのはリクナビやDODAあたりでしょうか。
なんとなく名前は聞いたことあると思います。

で、個人的にPTOTを専門に取り扱うエージェントでもっともオススメなのがマイナビコメディカルですね。

理由は単純で、私の知る限りマイナビが最も規模の大きいコメディカル専門のエージェントだからです。

一応他にもコメディカル専門のエージェントサービスはあるっちゃあるんですが、規模があまり大きくないので求人が少ないんです。

それにぶっちゃけて言うと、エージェントサービスって自分の希望をどれだけアドバイザーが汲み取ってくれるかが勝負なので、経験あるところに頼むのが無難なんですよね。

あとはPTOT人材バンクなんかも結構オススメです。
こちらも業界最大手の一つなので、マイナビと一緒に登録して両方のアドバイザーにサポートしてもらうとより上手くいくと思います。

登録したら後日電話が掛かってくるので、そのまま自分の希望を伝えれば後は向こうが色々と動いてくれます。
後はしっかりとアドバイザーとコミュニケーションをとって、自分が納得するまでやり通すだけです。

マイナビコメディカル公式HP

http://co-medical.mynavi.jp

2か所も登録する必要あるの?と思ったかもしれませんが、これは結構盲点です。
なんなら2か所と言わず、もっと多くのエージェントに登録しておくべきだと私は思いますよ。

なぜなら、アドイザーの能力によって就職後の待遇が微妙に変わってきたりするからです。

はっきり言えば同じAという病院に就職するにしても、アドバイザーの交渉力次第で給料に差が出る可能性があるという事です。

なので、面倒くさがらずに複数のエージェントを見比べたほうが良いわけです。

結局のところ、いい給料・いい環境を掴み取るにはこういう面倒くさいこと積み上げていくしか方法はないんですよね。

当たり前のようですが、これが転職を成功させるコツです。

事実私はそれで給料を爆発的に上げてきたので。

それでは大変かもしれませんが、ぜひ未来への投資だと思って転職活動ガンバてください!

最後まで読んでいただきありがとうございました!
お役に立てれば光栄です。

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Comment

  1. まっち より:

    こんばんは。老人ホームに勤務しているPT1年目です。44歳のPTの上司がいますが、私が入職してから隣の施設に行ったりしているためほとんど100人を1人で見ており、しかも手取りで18万と安く、やる気がおきません。すごく転職するか悩んでいて、この記事を見て少し転職に対するプラスなイメージが持てました。

    • niitsune mune より:

      コメントありがとうございます。

      ものすごい環境で働いているんですね(笑

      安易に辞める事を薦めるわけではありませんが、私自身の考えは、惰性で働くくらいな腹くくって思い切った決断をするのも時には重要だと思っています。

      それに理学療法士資格という社会的な担保があるので、仮に躓いたとしても傷は浅くて済みますよ。
      若ければ尚更です。

      経験が浅いうちに転職を決意するのは色々と不安が多いと思いますが、人と違う経験をしてるんだと思って前向きに頑張ってください。

  2. あつ太郎 より:

    関東某県に理学療法士として勤めている理学療法士5年目です。
    そろそろ転職しようと思い『理学療法士 企業』で引いたところヒットしてので読ませていただけました。
    私の勤めている総合病院は、1日18単位週休2日で収入が20万/月くらいです。まぁまぁなんですが、昇給が300円/年…。このブログに書いてある通りだなーって実感してます。先が見えない不安がすごいっすね。
    この記事だけでなく、ブログ内の記事を色々と読ませていただきましたがすごく参考になる記事が多かったです。
    そもそも、理学療法士だけでの給料では今後死ぬな、と感じていたので色々と考えさせられる事が沢山ありました。
    今後の活動の参考にさせてもらおうと思っています。また、同じ職業の方で同じような事を感じて行動している人がいるのだとわかり勇気が湧いて来ました。なんか、理学療法士の人達って自己犠牲感が強いというか、なんというか気味悪いというか。
    長文になってしまいましたがすいません。興奮冷め止まぬまま、書いてしまいました。
    今後もブログに来訪させて頂きます。

    • niitsune mune より:

      コメントありがとうございます。
      初めまして。
      新常です。

      かなり極論の多い当ブログですが、ご参考になったようで何よりです。

      金銭面で言うのであれば大きな昇給が期待できない業界なので、第二、第三の収入源は絶対に必要になると思います。
      資本主義のメリットを生かして、ぜひ様々な事にチャレンジしてください!

      副業に関する情報なども逐一更新する予定なので、更新頻度低めの拙いブログですが今後もよろしくお願いします。

  3. ちい より:

    コメント失礼します。転職してまだ1週間ですが、転職後に本当に行きたかったところの求人がでるという最悪なタイミングで転職してしまいました。これはもう、1年程度は今のところで我慢して働くしかないのでしょうか。

    • niitsune mune より:

      コメントありがとうございます。
      今回のご質問に関しては、①法律上の問題、②相手方の心証の2点が問題になりそうな感じがします。
      かなり長くなってしまいましたが、お付き合いください。

      ①法律上の問題について

      結論としては、まずは使用者(雇用主)の方に、辞めたい旨を話してみるのがいいのではないでしょうか?

      (以下は少し専門的なお話になりますので、読むのがめんどくさかったら②まで読み飛ばしてくださいw)

      雇用契約というのは、「合意の原則」と言って、労働者と使用者の合意によって契約締結が行われるのが原則です。
      「合意」という言葉が意味する範囲はとても広く、契約締結自体が双方の合意によってなされるだけではなく、その合意の中身(契約内容)も双方の合意のもと、原則自由に設定されます。
      「お互いが納得した上で自由に契約を結んでくださいねー」、「特に国からはその中身についてとやかく言いませんよー」、というのが大原則というわけです。
      ただし、その合意の範囲を完全に使用者と労働者の裁量に任せてしまうと、使用者が「雇用主」としての強い立場を利用して、労働者に劣悪な条件のもと労働を行わせてしまう場合があります。
      そういった使用者側の権利の濫用を規制するために、(1)労働契約法(2)労働基準法(3)民法(雇用契約)が規定されており、これらの法律の内容の殆どは「労働者」を「使用者」から守るための法律になっています。
      したがって、使用者側からの解雇については厳しい規定が設けられていますが、労働者側からの雇用契約の解約については、比較的緩やかな規定しかされていません。
      これは「合意の原則」により発生する不都合に、法律という修正を掛けたものと言えます。

      で、今回のケースについてですが、まず、最近の雇用契約というのは適性を見る等の理由で「3か月の試用期間」が契約の条件として付されているものが多いと思います。
      これは「期間の定めのある雇用」にあたると解されるので、労働基準法14条、同法137条の規定により、労働者はその期間を満了する義務が生じます。
      つまり、法律上は、「3か月の試用期間中」は労働者の一方的事情で雇用解約を申し出ることは原則認められていません。
      この規定は、たとえ強者側の使用者とはいえ、想定した期間を満了してもらえないことによる経済的損失の大きさから、上記の原則の例外として認められていると解釈できます。
      ただし、これは法律上の規定を素直に当てはめた場合の話なので、会社の就業規則に別途雇用解除の条件などが記載されている場合や、双方の話し合いにより契約解除の合意に至った場合は、そちらの合意が優先されます。

      一方、「3か月の試用期間」を満了した場合、順次雇用契約が「期間の定めのない雇用」に変更されると思います。
      その場合、民法627条1項前段の規定が適応され、双方ともに「いつでも」雇用契約の解約を申しでることができ、同条後段により「解約の申入れより2週間で雇用契約は解消される」ことになります。
      すなわち、正社員への登用があったその日以降、いつでも「辞めたい」と言う事ができ、その意思表示は「2週間前に」相手に伝えればOKという事です。
      ただし、病院(?)の給与体系が年俸制であった場合、民法627条3項が適用され、退職予定日の「3ヶ月前」に「辞める」という意思表示が必要になるので注意してください。

      また、雇用期間の定めがあろうと無かろうと、「やむをえない事情」がある場合には、「ただちに」契約解除を申し出ることが出来ます(民法628条前段)。(病気とかパワハラとか賃金不払いとか)

      以上を勘案すると、
      (1)雇用主に辞めたい旨を伝え、合意退職する
      (2)トライアル期間(3ヶ月の試用期間)の終了と同時に現雇用契約は終了するのでそのタイミングで退職する
      (3)正社員登用後はいつでも退職可能なので、好きなタイミングで辞める

      この辺りが現実的な方法かと思います。

      かなりざっくりした説明ですが、ここまでが法律上の問題点の話です。

      ②相手方の心証について

      個人的には、法律関係云々の問題より、相手方の心証が気になるところです。
      常識的な感覚からすると、職場を転々としている人に対して良い印象を抱く人は少ないですよね。
      たとえ本人に問題がなくとも、受け入れる側とすれば、「なんか問題のある子なのかなー?」って思うのは当然だと思います。
      なので、本来は1年程度の勤続でも短いくらいだと思いますよ。

      とはいえ、せっかくのチャンスですから、挑戦してみてはどうでしょうか?
      現職場との雇用関係が心配なら、本当に行きたかった職場の面接の際に素直にその旨を告げて、「内定」という形で保留にしてもらっておくのも一つの手段だと思います。
      結局、仕事というのは「人」が「人」を雇って成立するものが大半なので、「この人と仕事をしたい!」とか「すごく熱意を感じる!」というような印象を相手に抱かせる事が出来れば、ある程度譲歩してくれると思います。
      その上で、今の雇用関係をキレイにしてから、改めて正式契約を申し出るというのはどうでしょうか?

      非常に難しい決断だと思いますが、頑張ってください。

      • ちい より:

        ご丁寧なお返事ありがとうございます。個人的にも、現職場の方に伝えるのはとても気持ちが重いです…。今受けようか悩んでいるところは、応募人数1名に対してすでに数名の応募があるようです。リハビリの質も高いようで、狭き門という印象です。なので、合格する確率はそもそも低いのですが、仮に合格した場合に、試用期間が終わる間際に現職場に申し出るというのはあまり良くないのでしょうか。
        現職場は病院と複数のクリニックを経営していますが、4年目で基本給22万円、賞与は3.5ヶ月分と決して高くはありません。生活も厳しい状態です。これから受けようとしているところは、労働組合もあり、基本給はそれほど変わりませんが、安定している印象です。(研究等で仕事は忙しいかもしれませんが)。
        生活があるため一番はやはりお給料が大事なのですが、今PTとして自分がこれからどう働いていこうか悩んでいます。
        何度も質問してしまい申し訳ありません。
        加えて、現在働かれている訪問?のメリット等があれば教えていただければ幸いです。

    • niitsune mune より:

      私自身も散々やらかしてるのであんまり偉そうなことは言えませんが、とりあえず私見を。

      ズバリ、法的な観点から言えば直前に申し出るもの問題無いと思いますが、道義的には問題ありだと思います。

      まず、前提として、病院側はあなたを長期雇用するつもりで採用しているはずですから、その期待に応える道義的責任があると思います。
      それに、人ひとりを雇用するにはそれなりに経費が掛かりますから、わずか数ヶ月で辞められた時にはたまったもんじゃない、ってのが経営者側の本音です。
      もしあなた自身が経営者だったとして、私財の100万円を投げ打って雇用したのに、ろくな仕事もせず1週間で辞めていったらやっぱり腹が立ちますよね?
      そう考えれば、やはり病院に迷惑を掛けないように辞めるのがせめてもの償いだと思います。
      とはいえ、現段階で他の病院を受けることを口外する必要はないと思います。
      ただ、希望の職場面接の際には必ず「入職日」について相談するべきだと思います。
      多少入職日を先延ばしにしてもらった上で、現職場に相当な期間猶予を持って退職の旨を伝えるのがベストでは?
      というわけで、結論としては、直前に辞める意思表示をするのは避けたほうが良いのでは?という感じです。

      で、訪問のメリットとしては、特にないですね・・・と言ってしまうと身も蓋もないので、考えられることをいくつか。

      気になるのはやはり給与面でしょうか?
      それに関しては、多分、他の追随を許さないくらい圧倒的に良いと思います。
      私が以前アルバイトで働いていた訪看のPTは月70くらいもらってたみたいですよ。(嘘か誠かは藪の中系
      時給換算でもそれなりに給料が高いので、ぶっちゃけバイトでも余裕で生計が成り立ちます。
      現に私もかれこれ3勤4休を2年以上続けていますww
      働き方について悩んでいるようですが、世の中にはこういう働き方をしているPTもいるので是非参考にしてください。(やっぱり参考にしないでください。

      あとは、訪看って基本少人数規模の事務所が多いので、職種関係なくスタッフの距離は近いですね。
      そういうアットホームな環境が好きなら、良いのでは?

      • ちい より:

        お返事ありがとうございました。やはりなにを優先するかは人によって異なるので、どれが正解というのはないのかもしれませんが…。訪問だとやはりなかなか自分の知識・技術を高めるといった面で考えると、少し選択肢からは外れるのでしょうか。全くの未知の世界なので、気になってはいても踏み込めずにいます。

    • niitsune mune より:

      知識・技術を高めたいのであれば、環境よりも意欲が大事なのではないでしょうか?
      ・・・・・とはいえ、それは建前論でもあるので、現実は勤め先の環境に大きく依存することは事実だと思います。

      訪看のリハスタッフは、やる気のある人と無い人の2極化が特に激しいように感じます。
      これは、誰の監視下にも置かれていないことによって、「サボっても分かりやしない」という心理でいる人と、ある程度外野の声に左右されず、「好きなことを追求できる」という両極端の人種が存在するからだと思います。ですので、実際に見学に行って、できれば体験入職を希望してみるのが良いのではないでしょうか?
      ただ、訪看の場合、基本的に担当する利用者様が頻繁に入れ替わり立ち替わりするわけではないので、よく言えば「信頼関係が築ければやり易い」と言えますし、悪く言えば「関係がマンネリ化」し易いと言えると思います。これはやる気の有無に関わらず、訪問リハ全体が抱える慢性的な問題点と言えるかなと。

      • ちい より:

        やはり個人的には給与面と、お休みがしっかり取れるところを希望しています。しかし、某リハビリ専門の転職サイトで2度転職しているのですが、いずれも失敗しています。職場を選ぶ際の注意点等あれば、教えていただけると幸いです。

    • niitsune mune より:

      給与が良いというのと、休みが取れるというのは、ある意味で相反関係にあると思います。
      なぜなら、多くの賃金を得るにはそれなりの仕事量をこなす必要があるからです。
      この業界にいる以上、人と同じ仕事量では給与の差が付かないのは承知していると思います。
      ですから、給与を求めるのであれば、平日のプライベート時間を削ったり、あるいは休み返上で働くなどする必要性が出てきます。
      他方で、それでは平日と休日、勤務時間とプライベートの差がなくなってしましい、ストレスで押しつぶされてしまうかもしれません。
      ですので、率直に申し上げて、給与も100%希望通り、休みも100%希望通り、というのは少し難しいのではないかと思います。
      従って、給与を削って時間を取るか、時間を削って給与を取るか、この相反する利益・不利益をどこまで許容できるのかが重要なのでは?
      良い落としどころを探ってみてください。

      転職に関しては本文でもお話ししてますが、「数を撃つ」ことが何より重要だと思います。
      結局、本当の意味で「良い職場」「悪い職場」というのは、見学段階では到底分かる余地などありません。
      よって、見学段階のフィーリングというのは、「絶対的」ではなく、あくまで他に見学した職場と比べての「相対的」なものでしかありません。
      とはいえ、転職というのは、その「フィーリング」を唯一の頼りにして決めなくてはならないのも事実です。
      だからこそ、多くの職場を見学することで、少しでも「相対的に良さそうな感じの職場」を選ぶことが重要だと私は考えています。
      あとは、見学段階でどれだけ積極的に話を聞けるかも大事だと思うので、自分が気になることを事前にピックアップしておいて、常識の範囲内でぶつけてみるのも良いと思います。

      リハ専門の転職支援市場は、まだまだ未成熟段階です。
      なので、担当のアドバイザーの腕があまり良くなかったのかもしれませんね。
      もしくは、担当者が自らの利益(インセンティブ)を重視しすぎるあまり、雑になってしまったのかもしれません。
      いわゆる、ハズレ担当者だったのではないでしょうか?
      もし今後もエージェントを通して転職するのであれば、担当者に対して多少図々しくなった方が良いかもしれません。
      あなたが納得いくまで担当者に紹介させるべきです。
      その時にもし不誠実な態度を取られた場合は、こっちから連絡を絶ってやりましょう。なんなら、会社に文句を言ってやってください。因果応報です。

  4. ちい より:

    家族を持っているため家事にも追われる毎日で、ママさんでも働いていけるようなところを探しています。以前お話されていた、3勤4休というは、どういう事なのでしょうか?それで最初の記事にもあった30万円以上のお給料ということでしょうか…?
    つてはないし、やはり転職サイトを使わないとわからないのが現実です…

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齋藤飛鳥が可愛いから綺麗に進化した気がするなー。

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来季は本格的に先発転向すべし ライオンズファンのみなさんこんにちは。

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