君の名は希望の歌詞に秘められた“擬人化”という比喩が凄い
公開日:
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最終更新日:2017/01/15
乃木坂46

久々の歌詞分析をしてみます
乃木オタの皆さんお久しぶりです。
新常でございます。
今回は久々に歌詞分析をやってみたいと思います。
ちなみに私が乃木坂関連の歌詞分析をする時は大抵その曲を聴きこんでいるタイミングです。
すなわち今私が聞き込んでいる乃木曲は、タイトルにもあるように「君の名は希望」ですねw
それではいってみましょう!
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まずは歌詞をおさらい
大人の事情で消しましたー。
歌詞は読みながら記事を読んでいただきたいので、こっちのリンクから歌詞全文をどうぞ
公式チャンネルの動画もどうぞ
やっぱすげーよ秋元さん
この曲の歌詞の何が凄いって、僅か574文字で一つのストーリーを作り上げてるところです。
頭のいい人は難しい言葉を簡単に説明するってよく言いますが、秋元さんが書く歌詞はまさにそれ。
一部では「綺麗事を並べただけ」「売れそうな言葉の寄せ集め」という意見も有るみたいですが、私としてはそれらの“売れそうな言葉”を600字弱に集約して一つのストーリーを作り上げる秋元さんは普通にすげーと思います。
自分も物書きとして言い回しや比喩に気を使いますが、上手い表現は簡単においそれと出てくるものでは無いです。
自分自身がそのような視点で聞いているからこそ、余計に秋元さんの比喩だらけで簡潔な表現はすごいなーと感じることが多いんです。
歌詞なんて解釈は様々
私は好きで自分のブログに歌詞分析をあげていますが、正直歌詞のとらえ方なんて人それぞれあっていいと思います。
数学じゃ無いんだから答えは人によって違っていいでしょ。
てなわけで、ここから先は私なりの解釈なんで、まぁ適当に読んでやってください。
擬人化という高等テクニック
では早速歌詞分析をしていきたいと思うんですが、今回分析する「君の名は希望」という曲ですが、じっくり聞いてみるとあることに気がつきます。
それは歌詞全体が「擬人化」というコンセプトを持って書かれていることです。
擬人化というのは、人間以外のものをあたかも人間かのように表現する比喩表現の一種のこと。
「君の名は希望」という曲は“希望”という動性名詞を、あたかも人対人の恋愛ストーリーかの如く表現した歌詞になっているんです。
これぞまさしく擬人化の王道。
では、どう解釈すればそのように読み取れるのかを分析してみます。
まずは出だしから
初っ端の歌詞なんですが、この時点で“希望”を擬人化した曲だということが一発で読み取れます。
それはなぜか?
だって、タイトルが「君の名は希望」だからです。
タイトルの時点で君=希望って言っちゃてるので、「僕が君を〜」と歌い出した時点で一人称(僕)が「希望」を意識したと解釈することが出来ます。
すなわち、この曲の歌詞は歌い出しの時点で一人称(僕)が対称(希望)に対する思いをつらつらと歌った曲だと解釈することができるわけです。
希望を捨てるな的な?
この曲のコンセプトが「希望」を擬人化した曲だという事が分かると、今まで対人のストーリーだと思っていた歌詞の見え方が180度変わってくると思います。
例えば、「ボールを無視する」部分の歌詞は普通に解釈すれば、「私に対して一方的に好意を持ってる人が私がボールを拾って渡しに来てくれるのをジッと待ってる」などと解釈する場合が多いと思うんですが、「好意を持っている人」が擬人化された“希望”に置き換えられた場合どうでしょう?
私なら「希望が近くに転がってるのにどうして拾わないの?」と解釈すると思います。
つまり、拾うのを待っている“受動的”だった歌詞が、解釈を変えるだけで「自分から拾わないとチャンスを逃すよ?」的な“能動的”な歌詞に様変わりするんです。
この一文だけで、受け身じゃなく自分から進んでリスクを取りなさい!的なメッセージをビンビン感じます。
この表現はすごく染みると思う
「姿を見失った」と表現されている部分がありますが、この前後の文はとても染みると思いますよ。
受験、部活、恋愛、就職、仕事、転職、結婚。
これら人生のイベントすべてに通ずるところがあると思うんですが、
「自分は今何をしているんだろう?」
「こんな事が何の役に立つのだろか?」
と、先の見えない問題に挑み続けることに疲れる瞬間って時々ありますよね。
暗中模索、五里霧中。
私としてはその時の心情を歌った歌詞がこの部分なのかなーって思います。
人生におけるイベント時って、まず間違いなく大きな希望を抱いて門を開くと思うんです。
だけど現実は厳しいし自分の思うようにいかないことの方が多いですよね。
でもそれが社会ってもんだし、その流れに抗う力が無い以上現実を受け入れていくしか無いという事実もまた人生。
そう言った、人生においての厳しい現実を抽象的に表現した歌詞なのかなーって思っています。
実際人生ってきびしーよね。
そして現実はもっと厳しい
私個人、この曲の歌詞を読んでいて一番印象的だったのが、「生きる意味は誰も教えてくれない」のような表現をされていた歌詞です。
これはかなり厳しい言葉だなーという印象を受けます。
でも実際に社会を経験すると、
「秋元さん、その通りだよー」
としか言いようが無いんですよ。
ただ裏を返せば、「自分で決めて、自分で行動して、自分で責任を取る」という人生においての意思決定の3つの本質さえ揺らがなければ人生どうにでもなるという事でしょうか。
人に教えてもらえないのであれば、自分で探すしか選択肢が無いわけですし。
でも自分にとって重要な意思決定を他人に任せるなんて怖すぎますし、これはこれで良いのかもしれません。
もちろん時と場合によっては人に意見を尋ねる事があると思いますが、それでも自分の意思はしっかり持っておきたいところです。
人になんと言われようとこの3つの本質は揺らぐことが無いようにしたいです。
戒め。
これらの困難もまた人生だと
こうして解釈してみると厳しさに溢れているように感じる歌詞ですが、希望を見失おうとも、人生の意味が分からなくとも、今生きている意味が分からなくとも、「希望があることを信じてまっすぐ歩いて行こう」などと、秋元さんなりの表現でちゃんと未来への希望を歌詞に乗せているんです。
楽しい事ばかりが人生じゃないけど、決して辛い事ばかりでもない。
そう言いたげな歌詞なのかなーって。
そして未来につながる「君」
そして、最後の歌詞は、希望の正体は「明日の空」の事を表現していた風を匂わせて締めくくっています。
「過去に起きてしまったことは変えられないけど、少なくとも希望を持っていれば明日の空は変えられるかもしれない」
そのような意味を込めた歌詞だと感じます。
私が書き始めに話した擬人化は「希望」を表現した比喩であり、同時に「明日の空」を表現した比喩でもあったわけです。
漠然としているかもしれませんが、そもそも希望という言葉自体が漠然とした表現なのでこれはこれでありかと。
素敵な歌詞ですね。
まとめ
あんまり上手く纏まりませんでしたが、まぁ許してください。
毎度毎度思いますが、秋元さん作詞の歌詞は聞けば聞くほど深みに連れて行ってくれる不思議な歌詞が多いように感じます。
メタファーが上手な以上に何か特別なテクニックがあるのでしょうか?
いずれ本人に聞いてみたいです。
では
最後まで読んでいただきありがとうございました!
お役に立てれば光栄です。
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乃木坂や欅坂の楽曲の歌詞に、人生の意味、生きる目的といったフレーズは頻出します。それはなぜかというと、秋元康氏がアイドルに書く歌詞は、それらを歌うアイドルたちについての自己言及的な内容だからです。そして、彼女らが「生きる意味」についてわからなくなったり考えたりするのは、自己のアイディティ―が喪失するからです。そして、それはなぜかというと、秋元康氏が、そのように仕向けているからです。
というのが、わたしの捉え方です。
これは、本気の分析でしょうか?
日本語の意味を解説しただけですよね。
申し訳ございません。浅い、浅すぎる。
このブログを読んだ乃木坂ファンは、バカにしてるか、あきれているか、だと思います。
この歌は、乃木坂に向けた歌です。
乃木坂を希望にたとえて、その希望を擬人法で表現しています。
去年の6月で確定です。
私は最近乃木坂ファンになりましたが、
数年聞いて気付かない人もいるんだな??